日本古来の渓流釣法。テンカラ竿・テンカラライン・毛鉤のシンプルな3点で挑みます。ラインの操作で毛鉤を自在に操る渓流釣りの神髄。
テンカラでは、毛鉤を打ち返しやすい長さと、ラインを置き直せる胴の戻りを見ます。狭い沢では短め、開けた流れでは長めを選び、魚を流れから抜ける張りを残します。長さで届く範囲と仕掛け操作が決まり、穂先の感度で小さなアタリを拾います。掛けた後は胴の粘りとパワーで口切れを防ぎます。
テンカラは竿、ライン、ハリス、毛鉤だけで打つ釣りです。リールを使わず、ライン長と竿さばきで流す距離を作ります。
まず3号のレベルラインを使い、風で毛鉤を運びにくい時だけ3.5〜4号へ上げます。狭い沢では竿に合わせて短くし、毛鉤を置いた後の糸ふけを減らします。
ハリス1号 50-80cm
竿先、レベルライン、ハリス、毛鉤の順に結ぶシンプルな仕掛けです。毛鉤はハリスへ直結します。テンカラの毛鉤はエサではなく、水面に落ちる虫、流下する水生昆虫、弱った羽虫の雰囲気を作る道具です。
10〜14番から始め、浅い瀬や夕方のライズは浮く毛鉤、落ち込み下や白泡の中は半沈み、反応だけ出る時は逆さ毛鉤で水を受けさせます。イワナは岩陰から短い距離で出るので、毛鉤交換より先に、落とす筋、沈める秒数、流し終わりの聞き上げを揃えると再現しやすいです。
テンカラは、毛鉤を流れへ自然に置く釣りです。イワナは落ち込み下の淵、流れの緩んだたまり、瀬の脇で上を見ていることがあり、短いラインで毛鉤が先に流れる形を作ります。
竿を高く保ち、ラインを水面へ置きすぎないようにします。表層で出る時は浮かせ気味、反応が薄い時は少し沈めて流します。流し終わりは軽く誘い上げます。
反応がない時は、毛鉤の沈み方・流す筋・立ち位置を変更。風が強い時は無理に遠くへ打たず、近いピンスポットを正確に狙います。水面に出ない時は少し沈め、流し終わりに軽く誘います。
毛鉤を見に来て戻る時は、次投で同じ場所へ落とさず、少し上流に置いて自然に流し込みます。落ち込みの白泡下では、毛鉤が沈みすぎる前に一度だけ聞き上げます。虫が少ない時間は派手に誘わず、沈む毛鉤で流れの底をなぞります。
出た場所がたまりなら、毛鉤を止めずにゆっくり流します。瀬の脇で出たら、ラインを水に置かず毛鉤だけを先行させます。水面に出ない日は、同じ筋を少し沈めて通します。白泡で見えない時は、毛鉤ではなくラインのふけと竿先の重みで食いを取ります。