堤防の壁際(ヘチ)を探り歩きながら、カニやイガイをエサに真下〜斜め前方を狙う独特の釣法。東京湾・大阪湾で特に人気です。
繊細なアタリを感知しつつ、壁際の際どいやり取りに対応する軟調子(7:3〜8:2)が必要です。2.4-3.6mの短尺は岸壁を歩きながら探るヘチ釣りで取り回しが良く、真下〜斜め前方を正確に探れます。穂先が柔らかいほどカニやイガイの自然な沈下を演出できます
糸の出し入れが自在で、繊細な落とし込み操作に適切です。ギア比の概念はなく、直接巻き取りで手感度が良いです。回転性能とラインコントロールに優れています
視認性の高いカラーラインでアタリを目視。ナイロンは適度な伸びでショックを吸収し口切れを防ぎます。フロロは比重1.78で沈みやすくエサの自然落下を演出。PEは感度が良いが伸びがなくバラシやすいです
ハリス50-100cmは短すぎず長すぎず、壁際を自然に落下させるのに最適。ガン玉はB-3Bで潮流や水深に応じて調整し、ノーシンカー(無負荷)だとエサの自重だけで超繊細なアタリが取れます カニはチヌの大好物で甲羅を割って身を出すと匂いでアピール。イガイ(カラス貝)は6-9月の堤防に自然付着しており現地採取できるため警戒されにくく、夏のヘチ釣りで爆発力があり複数付けで視覚的にもアピール。フジツボやカメジャコは現地調達でき、その場所の餌を食い慣れたチヌに効果抜群です。近年は大野ゆうき考案のチヌキューブ(落とし込み専用ソフトワーム)も普及し、エサ採取が難しい都市部や女性・初心者でも手軽に始められる選択肢として人気が高まっています
ヘチ釣りの定番エサはカニ(イワガニ・イソガニ)とイガイ(カラス貝)。カニは甲羅の横から針を刺し、足を1-2本取って身を出すと匂いでアピールします。イガイは殻のつなぎ目から針を刺し、房掛けで複数個付けることもあります。他にフジツボ、カメジャコ、岩ガニなども有効です。フジツボや牡蠣殻で手を切りやすいため、ラインを素手で強く引きません。潮の干満で足場の高さが変わるため、満潮時は特に注意しましょう。
竿を立てて糸を出し、エサを壁際にそっと落とします。糸ふけを出しすぎず、エサの重みでゆっくり沈下させます。目印(マーカー)やライン変色部で落下を目視しながら、違和感があれば即座に反応しましょう。底まで落としたら少し上げて再度落とす「上下の誘い」も有効です。
チヌのアタリは非常に繊細です。「モソッ」「コツン」という軽い違和感、糸がふっと緩む「食い上げ」、目印が止まる・横に動くなどがあります。怪しいと思ったら即合わせが基本です。合わせは竿を立てるように鋭く、掛かったら竿の弾力で耐えながらリールを巻きます。
同じ場所に長居せず、テンポよく歩きながら探ります。1投で反応がなければ3-5m移動です。係船柱、壁の継ぎ目、牡蠣殻の多い場所、日陰部分を重点的に狙います。潮が動くタイミングでチヌは浮き気味になるため、上層も意識しましょう。