FISH GUIDE
水深200〜500mの中深場に生息する深海の評価の高い魚。
「ムツ」の名は「むつっこい(脂っこい)」に由来する。
釣り方を選ぶ
仕掛けや手順の細部は、それぞれの釣り方ページで確認できます。
| おかっぱり | 船 | |
|---|---|---|
| 春 | ×クロムツは水深200m以深の深海魚のため岸から狙えない | ○産卵期で食いが落ちる。深場に散るため釣果にムラが出やすい |
| 夏 | ×深海性のため岸釣りは不可能。船釣り専門のターゲット | ○深場で安定して釣れる。駿河湾の深場(400m以深)が有利な時期 |
| 秋 | ×深海性のため岸釣りは不可能。船釣り専門のターゲット | ◎荒食い期に突入。身質が乗り始め、数・型ともに充実する好期 |
| 冬 | ×深海性のため岸釣りは不可能。船釣り専門のターゲット | ◎年間ベストシーズン。産卵前の荒食いで身質特に良い。夜ムツも好調 |
適水温: 8-15℃
3月は冬から続く深場・夜ムツの好期が残り、船では良型を拾える日があります。4〜5月は地域差が大きく、秋冬ほど安定しないため、出船状況と水深を確認して狙います。岸からは成立しにくく、船の中深場仕掛けやスロージギングで反応を探る季節です。
春全体を本命にするより、3月寄りの残りシーズンとして扱うのが現実的です。
水温上昇に伴いクロムツがやや深場へ移動するが、水深300〜500mでは通年生息しています。駿河湾の深場や外房の深場ポイントで安定した釣果が出る。ただし最盛期ではないため、アカムツ・キンメダイとの中深場五目として出船する船が多いです。
産卵を控えた個体が荒食い期に入り、エサへの反応が格段に良くなります。10月以降は身質も増し、食味と釣果の両方が充実する。相模湾・駿河湾・外房で専門のクロムツ船が出船し始める時期。夜ムツ便もこの時期から本格化する。
年間で最も釣果が安定するベストシーズン。産卵前(12〜3月)の荒食い期で活性が高く、身質も年間特に良い値に達する。
夜ムツ便ではクロムツが中層まで浮上して入れ食いになることもある。相模湾・駿河湾・外房・南伊豆の各漁場で専門船が最も多く出船する時期で、良型(40cm以上)の確率も高いです。
クロムツは房総半島以南の太平洋側に分布する暖海性の深海魚で、北海道は分布域外にあたり生息が確認されていない。北海道で深海釣りを行う場合はソイ類・メヌケ・キチジなどが対象魚となる。クロムツを狙うなら関東以南への遠征が必要
クロムツの分布北限付近にあたり、日本海側での釣獲例は極めて少ない。山形・秋田沖の深場で中深場五目(胴突き仕掛け)のゲストとして稀に混じる程度。専門のクロムツ船は出船していないため、日本海側で中深場エサ釣りやスロージギングで狙うのは現実的ではない
東北太平洋側はクロムツの分布域北限付近にあたり、福島・宮城沖の深場で中深場五目やキンメダイ釣りのゲストとしてクロムツが混じることがある。ただし専門のクロムツ船は少なく、安定した釣果は見込みにくい。常磐沖の水深300m前後の深場ポイントが狙い目だが、外房まで南下した方が確実
日本海側のためクロムツの生息密度は極めて低く、実質的に分布域外に近い。能登半島沖や佐渡沖の深場で中深場五目(胴突き仕掛け)のゲストとして混じることがごくまれにあるが、専門に狙う状況は不向き。
中深場エサ釣り(胴突き仕掛け)やスロージギングでクロムツを狙うなら太平洋側(関東・東海)の深場漁場への遠征が現実的で、相模湾や駿河湾の船宿が最寄りとなる
クロムツ釣りの中心地。相模湾(城ヶ島沖・真鶴沖・初島沖)と外房(勝浦沖・大原沖)が全国屈指の中深場漁場で、10〜3月が最盛期。
特に11〜1月の産卵前荒食い期が最も釣果が安定する。三浦半島の松輪〜佐島からの遊漁船がクロムツ専門船を出し、夜ムツ便も人気。
東京湾内は水深200mに達しないためクロムツは狙えず、三浦半島南端や外房からの出船が必要
駿河湾は日本有数の深海漁場で水深300〜500mのポイントが豊富。御前崎沖・石花海(せのうみ)が人気で、沼津・焼津・清水からの出船が多い。
通年狙えるが10〜3月がベスト。南伊豆は水深200〜350mと比較的浅く中深場入門に最適なエリアで、下田沖・妻良沖が主要ポイント。
伊勢湾・三河湾は水深が浅く中深場釣りには不向きで、駿河湾方面への遠征が必要
紀伊半島南端の串本沖・すさみ沖が中深場クロムツの漁場で、水深250〜400mがメインフィールド。10〜2月がシーズンだが、黒潮の直撃を受ける海域のため水温が高めで回遊タイミングが関東より遅れる傾向がある。
和歌山からの出船が中心。大阪湾・瀬戸内海は水深が浅く中深場釣りには不向きで、串本方面への遠征が必要。
冬場の凪の日にクロムツが接岸して好釣果が出るパターンが多い
瀬戸内海側は水深が浅くクロムツの中深場ポイントにはならない。山陰(日本海側)も太平洋側に比べてクロムツの生息密度が低く実質的に分布域外に近い。
胴突き仕掛けやスロージギングで専門に狙う状況には不向きで、島根・山口沖の深場で中深場五目のゲストとして混じることがある程度。クロムツを本格的に狙うなら関東・東海・九州方面への遠征が必要
瀬戸内海側は水深が浅く分布域外にあたり中深場釣りには不向き。太平洋側の土佐湾沖の深場でキンメダイ釣りやスロージギングのゲストとしてクロムツが混じることがある。ただし四国からの専門クロムツ船はほとんど出船しておらず、安定した釣果を求めるなら関東・東海・九州方面への遠征が現実的
五島列島周辺が日本有数のクロムツ漁場で、水深250〜400mの海底起伏が豊富な好環境がありている。50cm超の大型が揃う全国屈指の漁場で、9〜3月と関東より長いシーズンが特徴。
対馬海峡・薩南海域・豊後水道深場も狙えるポイント。長崎・鹿児島・熊本からの出船がある。
暖流の影響で冬でも水温が比較的高くシーズンが長い。沖縄周辺はクロムツの主要な漁場ではない。
有明海は干潟の浅い内海でクロムツには不向き