FISH GUIDE
水深100〜300mの岩礁帯に潜む深海の根魚。
背鰭・臀鰭・腹鰭の棘に強い毒を持つので取り扱い注意。
釣り方を選ぶ
仕掛けや手順の細部は、それぞれの釣り方ページで確認できます。
| 船 | |
|---|---|
| 春 | ○産卵期で脂は落ちるが深場で安定して釣れる。胴突きが有利 |
| 夏 | △高水温期で活性低め。深場に定位し食いが渋くなりやすい |
| 秋 | ◎身質が乗り始め活性上昇。ベストシーズンへの移行期で好釣果が期待 |
| 冬 | ◎年間ベストシーズン。浅場移動で活性特に良い、身質良い潮の時期 |
適水温: 14-20℃
産卵期(4〜7月)に入り身質はやや落ちるが、水深150〜250mの岩礁帯ではコンスタントに釣果が見込めます。胴突き仕掛けでサバ短冊とイカ短冊のコンビ付けが安定した食いを見せます。スロージギングでは底から2〜3mをじっくり探るフォール主体のアプローチが有効な時期。
高水温期で深場に定位するオニカサゴの活性はやや低下します。水深200m以深の深い根周りを丹念に探る必要があります。
エサは鮮度の良いサバ短冊をこまめに交換し、底取り直しの頻度を上げて常に底付近をキープすることが釣果の鍵。スロージギングではフォールスピードを落として食わせの間を長く取ります。
水温低下とともにオニカサゴの活性が上がり、身質も向上する秋はベストシーズンへの移行期。10月以降は浅場への移動が始まり、水深100〜180mの比較的浅いポイントでも良型が狙えます。胴突き・テンヤ・スロージギングいずれの釣法でも好釣果が期待できます。
冬のオニカサゴは浅場に移動して活性が最も高まり、身質も年間のピークに達します。1人2〜5匹が標準的な釣果で好調時は8匹以上も。
相模湾・駿河湾のオニカサゴ専門船の出船数も増加する時期で、サバ短冊とイカ短冊のコンビ付けで40cmオーバーの良型を狙えます。食味も年間特に良いで薄造りが格別な味わいです。
北海道では遊漁船の対象魚としてはほぼ成立しません。水温と分布が合いにくく、専門に狙うなら本州以南の実績海域を選びます。道内ではオニカサゴではなく、ソイ類やマダラなど冷水域で実績のある根魚を別ターゲットとして組み立てます。
東北日本海側は対馬暖流の影響を受けるものの水深100m以深の底層水温はオニカサゴの生息適温を下回る時期が長い。山形県の庄内沖や新潟県境付近で底引き網に混獲される記録はあるが個体数が少なく遊漁船でオニカサゴを専門に狙う船はない。
秋田沖・酒田沖の深場五目ではマダラ・ソイ・メバルが主要ターゲットで、オニカサゴは外道としてもほとんど顔を出さない。
東北日本海側でカサゴ類を狙うならカサゴ(標準和名ガシラ)やムラソイが現実的な対象魚となる
東北太平洋側は分布域の北限に近い海域で親潮と黒潮続流が交わる。黒潮の影響が強い茨城県沖〜福島県沖の水深100〜200mの岩礁帯で散発的にオニカサゴが釣獲されるが生息密度は関東以南と比較して非常に低い。
大洗沖・日立沖の深場五目船釣りでアカムツ狙いの際に外道として混じることがある。宮城・岩手沖は親潮の影響が強く底層水温が低い。
東北太平洋側で深場の根魚を狙うならメバル類やドンコが主な対象魚となる
北陸地方は分布域の北限に近い日本海側の海域で対馬暖流の影響を受け能登半島沖の水深100〜200mの岩礁帯にオニカサゴが少数生息する。しかし生息密度は太平洋側の関東〜東海と比較して低く専門のオニカサゴ船は出ていない。
能登半島の輪島沖・珠洲沖で深場五目やマダラ狙いの際にオニカサゴが外道として混じることがある。富山湾は急深地形で水深200m以上の深場が近いため散発的な釣獲がある。
新潟沖の佐渡島周辺でも底物釣りの外道として顔を出すことがあるが安定した釣果は見込めない。北陸でカサゴ類を狙うなら沿岸のカサゴやソイが主要ターゲットとなる
相模湾(小田原・平塚・茅ヶ崎沖)は水深120〜200mの岩礁帯がメインフィールドで冬場に浅場へ移動した個体を狙う。東京湾沖(走水・剣崎沖)は水深150〜250mでやや深場の上級者エリア。
金沢八景・三崎・小田原の船宿からオニカサゴ専門船または深場五目船が出船する。冬場は身質も特に良いで食味・サイズともに年間のピークとなる。
外房(勝浦・鴨川沖)も水深100〜250mの岩礁帯でオニカサゴが狙える。
内房(保田・金谷沖)からも深場五目でオニカサゴを狙う船宿がある
駿河湾(沼津・焼津沖)は日本有数のオニカサゴポイントで水深150〜300mの深場が主戦場。駿河湾の海底地形は急深で沿岸近くでも200m以上の水深があり効率的に深場を攻略できる。
遠州灘(御前崎沖)も好ポイントで秋〜春に出船。東伊豆(伊東・稲取・熱海沖)の急深地形も魅力で冬場のオニカサゴ船が人気。
南伊豆(下田沖)も黒潮の影響で大型が期待でき三重県の志摩沖・尾鷲沖は紀伊半島に近い深場で高い実績がある
紀伊半島(串本・勝浦沖)は黒潮の影響で水温が安定し水深100〜300mの岩礁帯にオニカサゴが定位する。大型の実績が高く50cmクラスの記録級も報告されている。
和歌山沖・加太沖からの深場五目船でも混じりで釣れる。紀北(和歌山沖)は水深100〜200mで秋〜春に出船。
紀中・紀南は黒潮の影響で通年水温が安定する好エリア。
若狭湾(日本海側)は水深が浅くオニカサゴの生息密度が低いが、丹後半島沖の深場で散発的に外道として混じることがある
瀬戸内海は平均水深が38mと浅く砂泥底が大半を占めるためオニカサゴの分布域外。山陽側(岡山・広島・山口)ではオニカサゴの遊漁での釣獲実績はほぼない。
山陰側(島根・鳥取沖)は対馬暖流の影響を受け水深100〜200mの岩礁帯が存在する。隠岐島周辺の深場で底物五目の外道としてオニカサゴがまれに混じるが魚影は薄く専門に狙う船はない。
山陰で深場の根魚を狙うならアコウやキジハタが主要ターゲットとなる
四国太平洋側は黒潮が接岸する足摺岬〜室戸岬周辺の水深100〜250mの岩礁帯にオニカサゴが生息する。高知県の深場五目でアカムツ・キンメダイと同時にオニカサゴを狙う船が秋〜春に出船する。
瀬戸内海側(香川・愛媛北部)は水深が浅く砂泥底が多いためオニカサゴの生息に適さない。宇和海(愛媛南部)は豊後水道に面し水深100m以上の深場があるため散発的にオニカサゴが釣獲される。
四国でオニカサゴを専門に狙う船宿は少ないが高知の深場五目船で十分に狙え、瀬戸内側の一部は分布域の端として扱うのが自然。
日向灘(宮崎・大分沖)は水深100〜250mの岩礁帯が豊富でオニカサゴの魚影が濃い。豊後水道は潮流が速くコンディションの良い大型が狙える。
薩南(鹿児島沖)は黒潮本流の影響で大型の実績あり。九州ではアカムツ・クロムツとの深場五目で同時にオニカサゴを狙うことが多く深場釣りの効率が良い。
通年狙えるが11〜3月がベストシーズン。
玄界灘(福岡・佐賀沖)は大陸棚が広がり水深が比較的浅いためオニカサゴの専門船は出ていない。沖縄近海はサンゴ礁域が主体で本種の生息密度は低い