ウメイロの釣り方・タックル完全ガイド
淡紫青色の体に黄色い尾鰭が特徴で、梅の実に似た色合いが名前の由来。ハマダイに並ぶ最高峰の食味を誇る高級魚。船コマセ釣りと磯カゴ釣りで狙い、伊豆諸島が最大のフィールド。
動画でわかる:ウメイロの釣り方
独断で発掘した参考になるYouTubeチャンネルと動画をご紹介
船コマセ釣り(天秤ズボ釣り)の参考動画
ウメイロタックルで狙える他の魚
※ ウメイロと同じタックル構成で狙える魚種です
ウメイロの特徴・生態
釣り方
船コマセ釣り(天秤ズボ釣り)では天秤+ビシ60〜80号で水深30〜80mを攻略します。7:3調子のコマセ竿に電動リール、PE2〜3号、ハリス3〜4号のグレ針が標準。最大の注意点は「唇が非常に薄く弱い」こと。強引に巻くと口切れでバラすため、一定速度で丁寧に巻き上げ、抜き上げは厳禁でタモ入れが必須です。
体側上部と尾鰭が鮮やかな黄色に染まる熱帯魚のような美しい魚で、この色合いが梅の実に似ていることから「ウメイロ(梅色)」の名が付きました。フエダイ科ではハマダイに並ぶトップクラスの食味を持つ高級魚です。 【生態と習性】 伊豆七島・小笠原・和歌山県・島根県以南に生息し、水深20〜150mの岩礁域の底層が生活圏です。釣りでは水深30〜80mがメインのタナ。動物性プランクトンを主食とし群れで行動します。群れに当たると連続ヒットが期待できますが、群れが去ると急にアタリが途絶えます。産卵期は夏(6〜8月)で、産卵前の初夏に脂が乗り食味が最も良くなります。
食文化など
白身で上品な旨味があり、刺身が最適。数日熟成させると旨味が増します。塩焼き・煮付けでも美味で、アラからは良い出汁が出ます。市場での知名度は低いですが、知る人ぞ知る逸品です。伊豆諸島の船宿では「本命はウメイロ」という常連も多く、釣り人の間では高級魚として評価されています。
地方名
伊豆諸島(神津島)では「オキタカベ」「オキタカ」、九州南部では「ウメロ」、沖縄では「ウクー」とも呼ばれます。
ウメイロのベストシーズン・釣れる時期
| 船 | |
|---|---|
| 春 | △5月から船コマセ五目が始まる。序盤は群れが安定しない |
| 夏 | ◎ベストシーズン。群れが安定し数釣りが楽しめる。脂乗りも最高 |
| 秋 | ◎引き続き好調。水温が下がり始める11月までが勝負 |
| 冬 | △深場に落ちて釣りにくい。沖縄では通年狙える |
適水温: 水温20〜28℃。黒潮の影響が強い暖水域を好む
ウメイロの季節別攻略ガイド
春(3〜5月)のウメイロ釣り
3〜4月はシーズン前でウメイロ専門の出船は少ないです。5月頃から伊豆諸島を中心に船のコマセ五目が開幕し、イサキ・アオダイとの五目釣りでウメイロが混じり始めます。
群れの回遊が安定せず釣果にムラがある時期。
夏(6〜8月)のウメイロ釣り★ベストシーズン
6〜8月はウメイロのベストシーズン。産卵前の個体は脂乗りが最高潮で食味も年間ベスト。
伊豆諸島(神津島・新島)では水深30〜60mのコマセ釣りで群れに当たればバタバタと連続ヒットが期待できます。紀伊半島(串本・白浜沖)でもコマセ五目の好対象魚として釣れます。
和歌山県見老津沖の天ビンズボ釣りは実績が高いです。
秋(9〜11月)のウメイロ釣り★ベストシーズン
9〜10月は夏に引き続き好調な釣果が期待できます。ただし台風シーズンと重なるため出船可能日数が限られる場合があります。
11月になると水温低下に伴い群れが深場へ移動し始め、釣果が落ちてきます。秋はイサキ・マダイ・アオダイとの五目釣りが成立しやすく、多魚種を楽しめるシーズンでもあります。
冬(12〜2月)のウメイロ釣り
水温低下に伴いウメイロは深場に落ち、本州周辺ではシーズンオフとなります。ウメイロ専門の出船はなく、中深場五目の外道として散発的に釣れる程度。
沖縄では通年水温が高いためウメイロを含む南方系フエダイ科の魚が年間を通じて狙えます。
ウメイロ釣りの地域別ポイント・攻略法
北海道
ウメイロは黒潮の影響を受ける亜熱帯〜温帯域に分布する南方系の魚で、北海道周辺の海水温では生息が確認されていない。フエダイ科アオダイ属の魚は暖水域に限定されるため、北海道での釣獲記録はない。北海道からウメイロを狙う場合は、船コマセ釣りが楽しめる伊豆諸島(神津島・新島・八丈島)や沖縄方面への遠征が必要。6〜9月の夏場が最もねらいやすいシーズン。
東北(日本海側)
ウメイロは黒潮の影響が強い暖水域に分布する南方系の魚で、東北地方の日本海側(山形・秋田・青森)では水温が低すぎるため生息が確認されていない。対馬暖流の影響がある海域でも本種の北限は島根県付近とされ、東北日本海側での釣獲記録はない。ウメイロを狙う場合は、船コマセ釣りで実績のある紀伊半島南部(見老津沖・串本沖)や、磯カゴ釣りも楽しめる伊豆諸島方面への遠征が必要。6〜9月がベストシーズン。
東北(太平洋側)
ウメイロは黒潮の影響が強い亜熱帯〜温帯域に分布する南方系の魚で、東北太平洋側は親潮(千島海流)の影響で水温が低く生息域外となる。三浦半島以南が本種の分布北限とされており、茨城・福島・宮城沖での釣獲記録はない。ウメイロを狙うには、船コマセ釣りで高実績の伊豆諸島(神津島・新島)や和歌山県見老津沖方面への遠征が現実的。天秤ズボ釣りでタナ30〜80mを攻めるのが基本スタイル。
上越・北陸
ウメイロは太平洋側の黒潮流域に分布する南方系の魚で、日本海側の上越・北陸エリア(新潟・富山・石川・福井)では水温や海流の条件が合わず生息が確認されていない。対馬暖流の影響があっても本種の日本海側の分布は島根県以南に限られ、北陸での釣獲記録はない。ウメイロを狙う場合は、コマセ五目で実績のある伊豆諸島(神津島・銭洲)や紀伊半島への遠征が必要。5〜10月の船コマセ釣りや磯カゴ釣りが有効。
関東
伊豆諸島(特に神津島・新島・八丈島)がウメイロ釣りの最大のフィールド。神津島ではオキタカベと呼ばれ、水深50m以上の沖磯周辺がメインポイント。船のコマセ五目で水深30〜60mを攻略し、イサキ・アオダイと混じりで釣れる。 三浦半島・外房エリアは本種の分布北限付近にあたり、ウメイロの定常的な生息は確認されておらず、専門の遊漁船出船はない。東京湾奥・東京湾西・東京湾東・湘南は分布域外寄りの内湾〜沿岸部で、伊豆諸島方面への遠征が前提になる。小笠原諸島も好フィールドだがアクセスが限られる。遊漁船の定期出船は伊豆諸島からが中心。
エリア詳細(10件)+−
東海
伊豆半島南部(下田・南伊豆)から出船する遊漁船で伊豆諸島方面のポイントを攻略できる。水深30〜80mの岩礁域がメインフィールドで、船コマセ釣りが主な釣法。 駿河湾西・駿河湾東・西伊豆・伊勢湾奥・知多半島を含む駿河湾奥〜内湾寄りの東海各地はウメイロの分布域外に近く、伊豆半島南端周辺に生息が限定される。本格的なウメイロ釣りは銭洲・伊豆諸島への遠征が主体となる。
エリア詳細(9件)+−
近畿
和歌山県の紀伊半島南部がウメイロの好フィールド。特に見老津沖の天ビンズボ釣りはTsurisokuでも取り上げられた実績のある釣り場。串本・白浜沖のコマセ五目でもウメイロが混じる。那智勝浦沖ではイサキ・グレとの五目でウメイロの釣果が報告されている。 大阪湾・播磨灘・若狭湾はウメイロの分布域外にある内海・日本海側エリア。大阪湾奥・大阪湾南・神戸〜明石も同様に黒潮の直接影響が弱く、紀北(有田〜和歌山市)も黒潮接岸が弱いため生息が不安定。生息域外エリアからウメイロを狙う場合は船コマセ釣り・磯カゴ釣りが楽しめる串本・見老津への遠征が最も近い選択肢となる。
エリア詳細(9件)+−
山陰・山陽
ウメイロは黒潮の影響が強い太平洋側の暖水域に分布する南方系の魚で、山陰(鳥取・島根・山口日本海側)や山陽(岡山・広島・山口瀬戸内側)では海流や水温の条件が合わず生息が確認されていない。島根県以南に分布記録があるとされるが、遊漁としての実績はほぼない。 ウメイロを狙う場合は船コマセ釣り(天秤ズボ釣り)が主体となる紀伊半島南部(見老津・串本沖)や、コマセ五目と磯カゴ釣りが楽しめる四国南部(室戸沖・足摺沖)への遠征が現実的。5〜10月がベストシーズン。
四国
高知県の太平洋側(室戸沖・足摺沖)は黒潮の影響が強く、ウメイロの生息域となっている。コマセ五目や天ビンズボ釣りで狙えるが、ウメイロ専門の出船は限定的。イサキ・アオダイとの五目で混じる形が多い。室戸岬沖は黒潮が接岸する好漁場で、6〜10月のシーズンにはイサキ・シマアジとの五目が成立する。足摺岬沖も同様に黒潮流域の好ポイント。 瀬戸内側・鳴門はウメイロの分布域外にある。愛媛・香川・徳島の瀬戸内側からはコマセ五目の実績がある高知太平洋側への遠征が推奨される。
エリア詳細(4件)+−
九州・沖縄
鹿児島県の屋久島・種子島周辺は黒潮の影響が強くウメイロの好漁場。船のコマセ釣りで水深30〜80mを攻略する。沖縄では通年水温が高いためウメイロを含む南方系フエダイ科の魚が年間を通じて狙える。 長崎県五島列島沖でも実績があるが出船は限定的。有明海・錦江湾はウメイロの分布域外にある。九州北部(福岡・佐賀・玄界灘・大分)は対馬暖流の影響があるが水温が低くウメイロの定常的な生息はなく、沖縄離島も遊漁の主戦場は限られる。船コマセ釣りや磯カゴ釣りが楽しめる屋久島・奄美・日向灘方面への遠征が現実的。
エリア詳細(8件)+−
ウメイロの釣り方・おすすめタックル
ウメイロの船コマセ釣り(天秤ズボ釣り)
天秤+ビシ60〜80号にオキアミのコマセを詰め、水深30〜80mの岩礁域でウメイロを狙います。イサキ・アオダイ・マダイとの五目釣りが成立しやすく、群れに当たれば連続ヒットが期待できます。
関連動画
船コマセ釣り 天秤仕掛け図
おすすめロッド
1.8-2.4m / 7:3〜6:4調子
選ぶ理由
7:3調子のコマセ竿はウメイロの薄い唇を切らずにフッキングを維持するしなやかさと、60〜80号のビシを操作するパワーを兼ね備えています。
がまかつ チャンネルマーク2やライブラ2が推奨されており、オモリ負荷50〜100号のモデルが適合。
竿のしなりで口切れを防止しながらコマセを効率よく撒ける設計です。
基準をつかむ代表候補
ここでは代表例だけを見て、方向をつかみます。基準を固める時は、上の CTA から rod / line の入口へ戻ります。
ウメイロの口切れを防ぐしなやかな調子と、60-80号のビシを操作するパワーのバランスが良いコマセ五目の万能竿。
イサキ・マダイにも兼用できる
おすすめリール
PE2-3号が300m巻けるもの(シマノ400-600番台 ダイワ200-300番台)
選ぶ理由
水深30〜80mからビシ60〜80号+仕掛け+魚を巻き上げるため電動リールが効率的。
手巻きでも対応可能だが、口切れ防止のための一定速度巻き上げは電動リールの方が有利。
シマノ フォースマスター400-600番やダイワ シーボーグ200-300番台が適合。ICカウンターで指示タナの再現性を高めます
おすすめライン
2〜3号
選ぶ理由
PE2〜3号は水深30〜80mでビシ60〜80号に耐える十分な強度を持ちつつ、潮受けを最小限に抑えてオマツリを防止します。300m以上の巻き量があれば安心。
10m毎のマルチカラーで水深把握が容易。リーダーとの接続はFGノットが基本で、ノットアシスト2.0等のアシストツールで船上でも確実に結束します
リーダー
4〜5号 16-20lb (2〜3m)
選ぶ理由
フロロカーボン5〜6号のリーダーはPEラインの根ズレ弱点を補い、岩礁域周辺でのラインブレイクを防止します。2〜3mでビシ周辺のPEを保護します。
基準をつかむ代表候補
ここでは代表例だけを見て、方向をつかみます。基準を固める時は、上の CTA から rod / line の入口へ戻ります。
定番の号数。根ズレが少ないポイント向けで、ウメイロの繊細なアタリを弾きにくいしなやかさ。イサキ・アオダイの五目にも対応
ベストシーズン
夏~秋(6-10月)
おすすめ時間帯
朝マヅメ〜午前中
おすすめポイント
水深30〜80mの岩礁域。伊豆諸島(神津島・新島)、紀伊半島(見老津沖・串本沖)、屋久島周辺が主要ポイント
釣り方のコツ
基本の釣り方
天秤+ビシ60〜80号の仕掛けを船長の指示タナまで沈め、竿をシャクってコマセを撒いてから指示タナに合わせます。コマセを撒いたらゆっくり竿を下げて仕掛けをコマセの煙幕に馴染ませ、アタリを待ちます。
ウメイロは中層〜底層を回遊するため、船長の指示タナを正確に守ることが重要です。
誘い方のコツ
ウメイロは胃が小さいため、コマセは少量ずつ撒くのがコツです。ビシの放出穴は少なめに調整し、一度に大量に撒くとウメイロがコマセだけで満腹になってしまいます。
竿をゆっくりシャクって2〜3m分のコマセを撒き、指示タナに合わせて30秒〜1分待つリズムが基本です。
エサの付け方
オキアミを1匹掛けで使用。尾羽根を切ってから尾側から針を刺し、腹側に針先を出します。新鮮なオキアミの方が食いが良いため、解凍後は海水で洗って鮮度を保ちます。
注意事項
ウメイロは唇が非常に薄く弱いため、アタリが出ても強いアワセは厳禁です。竿先にテンションを掛けた状態で自然にフッキングさせる「巻きアワセ」が基本です。
電動リールの巻き上げは中速で一定速度を保ち、急な速度変化や竿のあおりは口切れの原因になります。取り込み時は絶対に抜き上げず、必ずタモ入れすることです。
口で持ち上げると確実に口切れします。
渋い時の対応
ハリスを3号から2.5号に落として食い込みをよくします。コマセの放出量をさらに絞り、付けエサのオキアミを小さめに選んで違和感を減らします。
タナを1〜2m下げてみる(ウメイロは底付近に定位していることがある)。グレ針のサイズを8号に落としてフッキング率を上げます。