FISH GUIDE
関東以南の岩礁帯に群れで生息する暖海性の魚。
梅雨〜初夏に身にうま味が出る「梅雨イサキ」は料亭で珍重される評価の高い魚。
釣り方を選ぶ
仕掛けや手順の細部は、それぞれの釣り方ページで確認できます。
| おかっぱり | 船 | |
|---|---|---|
| 春 | ○水温上昇とともに磯のカゴ釣り・フカセ釣りでイサキが狙え始める | ○5月後半から船のコマセ釣りが解禁される地域が多い |
| 夏 | ◎磯のカゴ釣り・フカセ釣りで30〜40cm級のイサキが数釣りで狙える | ◎コマセ釣り・天秤ふかせが最盛期。朝マズメの連続ヒットが魅力 |
| 秋 | ○産卵後の回復個体が活発に食い始め、秋の数釣りが可能 | ○産卵後のイサキが回復し、数は出る。水温低下で徐々にシーズン終盤 |
| 冬 | △水温低下でイサキは深場に落ちるため磯からの釣りは厳しい | △深場(50m以深)の岩礁帯を狙えば船でイサキを釣ることができる |
適水温: 16-26℃
水温が16℃を超え始めるとイサキの活性が上がり、5月後半から「梅雨イサキ」シーズンに突入する。岩礁帯の浅場にイサキの群れが接岸し始め、磯からのカゴ釣り・フカセ釣りで25〜30cm級が釣れ始める。
船のコマセ釣りは5月中旬以降に各地で出船が始まり、外房や南伊豆では早い年にはゴールデンウィーク明けから好釣果が報告されます。
「梅雨イサキ」の名の通り6〜7月がピーク。産卵前の個体は身質が特に良いで、朝マズメ(日の出前後30分)に群れが浮上して活発に食う時合いが到来する。船のコマセ釣りでは指示ダナの遵守とコマセワークの精度が釣果に直結し、20〜50尾の数釣りも可能です。
磯からのカゴ釣り・フカセ釣りでは40cm超のジャンボイサキも射程圏内で、伊豆諸島や五島列島での磯釣りが特に好調。
産卵を終えたイサキが体力回復のために荒食いに入る時期。身質は梅雨時期に劣るものの、群れの活性は高く数釣りが可能です。船のコマセ釣りは10月中旬頃まで出船する地域が多いです。磯からのカゴ釣り・フカセ釣りではグレ(メジナ)と同時に狙えるため、五目釣り的な狙い方も可能です。
水温が下がる11月以降は徐々にシーズン終盤に向かう。
水温が16℃を下回るとイサキは水深50m以深の深場に落ち、群れが分散するためシーズンオフとなる。船で深場を攻めれば釣れないことはないが、効率は悪い。
一方で冬のイサキは脂こそ落ちるが身が締まり、しっかりとした独特の食感があるため一定の需要がある。来シーズンの梅雨イサキを待つ準備期間。
イサキは関東以南に分布する暖海性魚種であり、北海道沿岸は分布域外。水温が適水温(16〜26℃)に達しないため生息しない。
船のコマセ釣り・磯のカゴ釣り等のイサキ釣法は成立しないフィールド。イサキを狙う場合は関東以南への遠征が必要。
類似した岩礁性魚種としてはソイ・アイナメが北海道の代表的なターゲット
日本海側の東北沿岸はイサキの安定した生息域ではない。黒潮の影響が弱く水温が低いため、群れの接岸は散発的。
津軽海峡周辺は完全に分布域外でイサキ釣りは成立しない。男鹿・庄内ではごくまれに暖流の影響で回遊個体が確認されることがあるが、安定した釣果は見込めない。
イサキを狙う場合は関東以南のフィールドへの遠征を推奨する
太平洋側は黒潮の分流(暖水塊)が東北沿岸に届く年に散発的にイサキの釣果が報告されることがある。三陸沿岸は親潮の影響が強く分布域外で生息しない。
松島湾周辺では暖水塊接近時のみ散発的に確認される。茨城県南部の鹿島灘周辺が北限に近いフィールドで、水温条件が合えば船のコマセ釣りで釣果が出ることがある
上越・北陸の日本海沿岸はイサキの主要な分布域ではない。対馬暖流の影響がある能登半島以南では散発的な釣果があるが、太平洋側(関東〜東海)と比べると魚影は格段に薄い。福井県若狭湾沿岸で夏季に船釣りで混じることがある程度。本格的にイサキを狙う場合は太平洋側への遠征が現実的
関東はイサキ釣りの一大フィールドで、外房(勝浦・鴨川)と相模湾(葉山・腰越・佐島・真鶴)が二大エリア。5〜10月がシーズンで6〜7月がベスト。
船のコマセ釣りが際立ってに盛んで、遊漁船も充実している。三浦半島(剣崎・久里浜)からもイサキ船が出船し、東京湾口の岩礁帯で良型が狙える。
磯からは三浦半島先端の城ヶ島周辺でカゴ釣り・フカセの実績がある
東海エリアは南伊豆を中心に全国屈指のイサキ釣りのメッカ。船のコマセ釣りと南伊豆発祥の天秤ふかせの二大釣法を展開できる。
5〜11月がシーズンで6〜8月がベスト。南伊豆(下田・石廊崎・妻良)では40cm超のジャンボイサキの実績が豊富。
駿河湾(御前崎・沼津)でもコマセ船が好調で、志摩(大王崎・的矢湾)は伊勢志摩ブランドのイサキ産地として有名。三河湾は内海のためイサキの主要フィールドではない
近畿エリアでは南紀(串本・白浜・すさみ)が黒潮の影響で魚影が濃く、磯からのカゴ釣り・フカセ釣りと船のコマセ釣りの両方が盛ん。5〜11月がシーズンで6〜9月がベスト。
和歌山県中紀(日高・御坊)でも船釣りで好釣果があり、三重県志摩から和歌山にかけての太平洋沿岸が近畿のイサキ釣りの主戦場。大阪湾・瀬戸内側は岩礁帯が少なくイサキの魚影は薄い。
播磨灘は瀬戸内海の内海域でイサキの分布域外
瀬戸内海側ではイサキの生息はまれで、岩礁帯が少ない内海環境がイサキに不向き。山陰の日本海側(隠岐諸島・島根半島)では対馬暖流の影響で磯釣りにイサキが混じることがある。
山口県の萩・長門沖では船釣りでイサキが狙える。全体的に太平洋側と比べると魚影は薄く、本格的にイサキを狙う場合は四国南部や南紀への遠征が現実的
四国は太平洋側(高知県・足摺岬・柏島・室戸岬)が黒潮の影響で大型イサキの実績が豊富。磯からのフカセ釣り・カゴ釣りと船のコマセ釣りの両方が盛ん。
5〜11月がシーズンで6〜9月がベスト。宇和海(愛媛県南部)もイサキの好漁場で、日振島・御五神島は磯釣りの聖地として名手が通うフィールド。
徳島県南部(牟岐・日和佐)も船釣り・磯釣りの好ポイント。瀬戸内側はイサキの生息が少ない
九州はイサキの好漁場が多く、4〜11月の長いシーズンが特徴。長崎県(五島列島・壱岐・対馬)は大型イサキの宝庫で、磯からのカゴ釣り・フカセで40cm超の実績が豊富。
大分県(佐賀関・蒲江・鶴見)は豊後水道の速い潮流が豊富な好漁場。宮崎県(日向灘)では船釣りが盛んで、鹿児島県は黒潮直撃で通年に近いシーズン。
沖縄はサンゴ礁中心でイサキの主要フィールドではない