アマダイの釣り方・タックル完全ガイド
京料理で「グジ」と呼ばれる高級白身魚。砂泥底の巣穴に棲む定住性の魚で、底トントンの「サンドポンピング」で誘い出す独特の釣法が魅力。福井県「若狭ぐじ」は最高級ブランドとして全国に知られ、秋〜冬が釣期と旬の両方が重なるベストシーズン。船天秤仕掛け・テンヤ・アマラバ(タイラバ流用)の3釣法で狙える。
動画でわかる:アマダイの釣り方
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船天秤仕掛けの参考動画
船テンヤの参考動画
アマラバ(タイラバ流用)の参考動画
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アマラバ(タイラバ流用)の参考動画
アマダイタックルで狙える他の魚
※ アマダイと同じタックル構成で狙える魚種です
アマダイの特徴・生態
釣り方
船釣りでは天秤仕掛け・テンヤ・アマラバ(タイラバ流用)の3釣法が確立されています。天秤仕掛けは最も伝統的かつ実績のある釣法で、片天秤にオモリ60〜80号を装着し、オキアミを付けた2本針仕掛けで底をトントンと叩いて砂煙を上げる「サンドポンピング」がアマダイ攻略の核心です。「動」の誘い(砂煙で数狙い)と「静」の誘い(仕掛けを動かさず大型狙い)の使い分けが釣果を左右します。テンヤは遊動式テンヤでリフト&フォール、アマラバはタイラバを流用しタングステンヘッドの底叩きから早巻き3回→フォールの繰り返しで攻めます。相模湾が関東の代表的フィールドで水深70〜120m、若狭湾は「若狭ぐじ」の産地として全国的に有名です。
生態と習性
本州中部(関東以南)から九州の水深60〜150mの砂泥底に分布し、自分で掘った巣穴に棲む定住性が最大の特徴です。巣穴から半径2m以内で行動し、海底から2m以内を泳ぎます。好奇心が旺盛で砂煙に対する反応が強く、これが底トントンの「サンドポンピング」が有効な生態的根拠です。肉食性で小魚・甲殻類・多毛類を捕食します。適水温は12〜18℃。
食文化など
日本を代表する高級白身魚で、旬は秋〜冬(10〜2月)。代表的なブランドは福井県の「若狭ぐじ」で、代表格品「若狭ぐじ極」(2020年誕生)は800g以上・船上血抜き神経締めが条件。京都では「丹後ぐじ」として10〜12月が最盛期です。若狭焼き・かぶら蒸し・松笠揚げが三大調理法で、上品な甘みと身の締まりが最大の魅力。シロアマダイはアカアマダイの2〜3倍の市場価値を持ち、「白甘鯛」として料亭で別格の扱いを受けます。関西では「グジ」の名で京料理に欠かせない食材として珍重されます。「甘鯛」の名は身の甘みが鯛に似ていることに由来。島根県では「コビル」と呼ばれ郷土料理として親しまれています。
地方名
関西では「グジ」、島根県では「コビル」、和歌山では「ビタ」とも呼ばれます。標準和名の「甘鯛」は身の甘みが鯛に似ていることに由来します。
アマダイのベストシーズン・釣れる時期
| 船 | |
|---|---|
| 春 | ○天秤仕掛けで数は出る。産卵準備期で脂乗りは秋冬に劣る |
| 夏 | △産卵期で深場(120m以深)に落ち活性が低い。出船する船宿も限定的 |
| 秋 | ◎浅場に戻り活性が上がる秋アマダイ開幕。天秤・テンヤ・アマラバ全釣法好調 |
| 冬 | ◎脂乗り最高の「寒グジ」シーズン。天秤仕掛けで40cm超の大判も期待 |
適水温: 12-18℃
アマダイの季節別攻略ガイド
春(3〜5月)のアマダイ釣り
産卵準備期だが水深70〜120mの砂泥底で天秤仕掛けの釣果は安定します。脂乗りは秋冬より控えめで食味は落ちるが、エサ取り(ヒメコダイ・トラギス等)が活発になり手返しの工夫が求められます。
5月以降は徐々に深場に移動し反応が薄くなるため、早めの釣行が吉。
夏(6〜8月)のアマダイ釣り
産卵期で水深120m以深の深場に落ち、活性も低いです。出船する船宿が限られ、アマダイ専門便はほぼ休止します。
この時期はタチウオ・マダイ等の他ターゲットに切り替えるのが現実的。和歌山や若狭湾では8月後半から一部の船宿が出船を再開します。
秋(9〜11月)のアマダイ釣り★ベストシーズン
浅場に戻り始め活性が上がる秋アマダイシーズン開幕。天秤仕掛けは底トントンのサンドポンピングで数を狙い、テンヤはリフト&フォールで繊細なアタリを堪能できます。
アマラバもタングステンヘッドの底叩きで好反応。脂も乗り始め食味と釣味の両方が充実します。
相模湾では9月から、若狭湾では8月後半から開幕します。
冬(12〜2月)のアマダイ釣り★ベストシーズン
「寒グジ」と呼ばれる脂乗り最高の時期で、食味は年間屈指の。天秤仕掛けの底トントンに加え「静」の誘い(仕掛けを動かさず大型を待つ)が大判アマダイに効果的です。
若狭ぐじブランドのアカアマダイは晩秋〜初冬に最も価値が高く、相模湾でもトップ5〜8尾の安定した釣果が期待できます。水温低下で外道が減り本命率が上がる冬場の魅力。
アマダイ釣りの地域別ポイント・攻略法
北海道
アマダイ(アカアマダイ)は本州中部(関東以南)から九州の水深60〜150mの砂泥底に分布する暖海性の魚種で、北海道には分布しない。道南・道央・道北・道東いずれも生息しない。北海道からアマダイを狙う場合は関東〜九州への遠征が必要で、最も近い好漁場は相模湾(神奈川県)や駿河湾(静岡県)となる。天秤仕掛けで9〜3月がシーズン
東北(日本海側)
アマダイの主な分布域は本州中部以南で、東北日本海側(秋田・山形・青森)では狙えない。津軽・男鹿・庄内いずれも安定した釣果は見込めない。日本海側でアマダイの天秤仕掛けの遊漁船が運航しているのは若狭湾(福井・京都)以西の海域が中心。山形県庄内沖や秋田沖では稀に混獲される記録があるが、遊漁として成立するレベルではない
東北(太平洋側)
アマダイの主な分布域は本州中部以南で、東北太平洋側(宮城・岩手・青森)では狙えない。三陸・松島湾いずれも安定した釣果は見込めない。常磐沖(福島〜茨城)では稀に混獲される記録があるものの、天秤仕掛けの遊漁船のアマダイ専門便は確認されていない。太平洋側でアマダイが安定して狙えるのは相模湾(神奈川県)以南
上越・北陸
若狭湾が日本海側で最も人気のアマダイ漁場で、小浜港・舞鶴港・敦賀港から天秤仕掛けで出船する。「若狭ぐじ」のブランド産地として全国的に知られ、高級品「若狭ぐじ極」は800g以上・船上血抜き神経締めが条件。 8月後半〜翌3月がシーズンで10〜1月がベスト。水深60〜100mの砂泥底が主戦場でオモリ60〜80号を使用。佐渡・新潟・能登ではアマダイは狙えない
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関東
相模湾が関東最大のアマダイ船釣りフィールドで、湘南片瀬港・葉山港・平塚港・小田原港から多数の遊漁船が出船する。9月〜翌5月がシーズンで10〜3月がベスト。水深70〜120mが主戦場で20〜40cm級が中心、トップ5〜8尾が好調の目安。 天秤仕掛けが主流でLTアマダイ(PE2号以下+60号オモリ)の軽量スタイルも相模湾を中心に広まっている。東京湾口(城ヶ島沖)でも実績がある。鹿島灘・外房・内房・東京湾奥・東京湾西・東京湾東ではアマダイは狙えない
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東海
駿河湾は相模湾と並ぶ関東〜東海の主要フィールドで、沼津港・焼津港・御前崎港から天秤仕掛けで出船する。10月〜翌4月がシーズンで11〜2月がベスト。水深80〜150mとやや深場が多く80号オモリが標準。 御前崎沖は潮通しが良く良型が多い。東伊豆(伊東沖・稲取沖)も相模湾東端にある好ポイント。伊勢湾奥・知多半島・三河湾・渥美半島は水深が浅くアマダイは生息しない
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近畿
若狭湾は「若狭ぐじ」の産地として全国的に有名で、小浜港・舞鶴港から天秤仕掛けで出船する。和歌山(紀北エリア)ではアマラバ(タイラバ流用)でシロアマダイの好釣場として注目されている。 8月〜翌3月がシーズンで10〜1月がベスト。水深30〜80mの浅場でシロアマダイ、60〜120mでアカアマダイが狙える。大阪湾奥・大阪湾南・神戸〜明石・播磨灘・淡路島の瀬戸内海側は水深が浅くアマダイは生息しない
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山陰・山陽
山口県は全国最大のアマダイ漁獲量(2021年301t)があり、下関沖・響灘が天秤仕掛けの一級フィールド。山陰(島根・鳥取)は7月〜翌2月がシーズンで9〜12月がベスト。隠岐諸島は投げ釣りでもアマダイが狙える全国的にも珍しいフィールド。 島根沖は「コビル」の名で地元ブランド化されている。瀬戸内海側(広島・岡山)は水深が浅い内海環境のためアマダイは生息しない。日本海側が主戦場
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四国
愛媛県南西部の宇和海が四国唯一の代表的アマダイ釣り場で、10月〜翌3月がシーズン、11〜2月がベスト。水深60〜120mの砂泥底で天秤仕掛けが主流。瀬戸内側(香川・愛媛北部)は水深が浅くアマダイは生息しない。 高知沖では砂泥底が点在しアマダイの混獲報告があるが専門便は限定的で、鳴門は潮流が速く岩礁帯中心のためアマダイは狙えない。四国でアマダイを狙うなら宇和海への天秤仕掛けでの釣行が最も効率的
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九州・沖縄
山口県は全国最大のアマダイ漁獲量で下関沖・響灘が天秤仕掛けの一級フィールド。長崎・五島列島沖は水深60〜120mでアカアマダイが豊富。福岡・玄界灘は冬場に40cm超の良型が狙える。 鹿児島・薩摩半島沖では深場のキアマダイも対象になる。通年狙えるが10月〜翌3月がベスト。天秤仕掛けが主流で一部ではアマラバの実績も出始めている。沖縄本島・沖縄離島は亜熱帯海域でアマダイは生息しない。日向灘・豊後水道はアマダイの漁場として確認されていない
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アマダイの釣り方・おすすめタックル
アマダイの船天秤仕掛け
片天秤にオモリ60〜80号を装着し、オキアミを付けた2本針仕掛けで底をトントンと叩くサンドポンピングがアマダイ攻略の核心。最も伝統的かつ実績のある釣法で、「動」と「静」の誘いの使い分けが釣果を左右します。
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天秤吹き流し2本針仕掛けの仕掛け図
おすすめロッド
1.9m / 7:3調子 オモリ20〜80号
選ぶ理由
7:3調子の1.9m船竿はアマダイの繊細な前アタリ(モゾモゾした触り)を穂先が吸収して弾かず食い込ませ、胴のパワーでオモリ60〜80号の操作と底トントンの誘いを可能にするバランス設計。
6:4では柔らかすぎて底トントンの操作性が落ち、8:2では食い込みが悪くなります。7:3がこの相反する要求を最も高次元でバランスさせる調子です。
基準をつかむ代表候補
ここでは代表例だけを見て、方向をつかみます。基準を固める時は、上の CTA から rod / line の入口へ戻ります。
アマダイ天秤仕掛けの定番スペック。7:3調子の穂先がアマダイの繊細なアタリを弾かず、底トントンの誘い操作も楽にこなせるバランス設計
おすすめリール
シマノ600番/ダイワ300番
選ぶ理由
シマノ フォースマスター600やダイワ レオブリッツ300J等の小型電動リールは水深60〜150mからの仕掛け回収が手巻きでは体力的に厳しく事実上の必須装備。
PE2号を300m巻けるキャパシティが必須で、カウンター機能で水深とタナの再現性が高いです。
おすすめライン
2号
選ぶ理由
PE2号はアマダイの天秤仕掛けの標準太さで、直線強力15kg以上ありオモリ60〜80号の負荷と大型アマダイの引きに十分な強度を持ちます。
号数を太くすると潮受けが増してオマツリの原因になり、細すぎるとオモリの負荷でラインブレイクのリスクが高みります。
1m間隔のマーキング付きPEラインで水深把握が容易になります
リーダー
3号(12lb) (1m(PE→天秤サルカン間))
選ぶ理由
フロロカーボン3号(12lb)リーダーはPE道糸と天秤サルカンの間を1m接続し、PE直結による天秤サルカン部の摩耗やラインブレイクを防止します。
仕掛けのハリス(フロロ3号・全長2m)とは別にリーダーが必要な構成です。
基準をつかむ代表候補
ここでは代表例だけを見て、方向をつかみます。基準を固める時は、上の CTA から rod / line の入口へ戻ります。
PE道糸と天秤サルカンの接続リーダー。フロロ3号(12lb)の適度な太さでアマダイの警戒心を刺激せず、天秤部の擦れにも耐える
ベストシーズン
秋〜冬(9-翌3月)
おすすめ時間帯
日中(午前中が特に好調)
おすすめポイント
砂泥底、水深60-150m。相模湾は70-120m、駿河湾は80-150m、若狭湾は60-100mが主戦場
釣り方のコツ
サンドポンピング(底トントン)の基本
アマダイ釣りの核心は底をトントンと叩いて砂煙を上げる「サンドポンピング」にあります。仕掛けを着底させたら穂先を上下させながらオモリで底を5〜10回小突き、1m程度聞き上げてアタリを待ちます。
砂煙がエビやカニが出てくると勘違いさせるメカニズムで、巣穴に棲むアマダイが出てくるトリガーとなります。誘いの後は仕掛けを底から50cm〜1.5mの位置で止め、竿先に集中してアタリを待ちます。
「動」と「静」の誘い分け
「動」の誘いは穂先を上下させながら底を小突いて砂煙を上げ、アマダイの好奇心を刺激して数を狙うスタイルです。
「静」の誘いは仕掛けをあまり動かさず、10秒に1回の小さなシャクリで底付近にエサを漂わせる控えめな誘いです。大型アマダイは激しい動きを嫌う傾向があり、「静」の誘いが効果的です。
その日の状況に合わせて動と静を交互に試し、反応の良い誘いを見つけることが釣果のカギとなります。
タナの調整と底ダチ
外道が多い→タナを高め(底から1.5m)、潮が速い→低め(底から50cm)、潮が緩い→高め(底から1〜1.5m)と30cm刻みで微調整します。
誘いのたびに着底を確認し、エサが底から50cm以内を維持する底ダチの取り直しが重要です。底が取れていないとアマダイのタナを外してしまいます。
注意事項
アマダイのアタリは「モゾモゾした前アタリ」→「竿先がグッと入る本アタリ」の2段階です。前アタリで慌ててアワセると弾くため、本アタリまで待ってからゆっくりと聞きアワセます。
オマツリ防止のため、周囲の釣り人と仕掛けの長さ・オモリの号数を揃えることが船上マナーの基本です。電動リールの巻き上げ速度は「中速」が標準で、速すぎるとバラシの原因になります。
アマダイの船テンヤ
遊動式テンヤ8〜15号でマダイ釣りと同様のリフト&フォールで攻める新興釣法。スピニングタックルで繊細なアタリをダイレクトに感じ取る醍醐味があります。
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遊動式テンヤ仕掛けの仕掛け図
おすすめロッド
2.3m / MH
選ぶ理由
2.3mの8:2先調子ソリッドティップはテンヤのフォール〜着底の感度を最大化し、アマダイが底付近でテンヤに触れる微妙なアタリを穂先が追従して感知します。
天秤仕掛けよりもダイレクトにアマダイのバイトが伝わるのがテンヤ釣りの最大の魅力で、MHパワーは8〜15号テンヤの操作に十分な張りを持ちます
基準をつかむ代表候補
ここでは代表例だけを見て、方向をつかみます。基準を固める時は、上の CTA から rod / line の入口へ戻ります。
テンヤでアマダイを狙う繊細な釣りに向く。
ソリッドティップがアマダイの「のしかかるような」バイトを弾かず乗せ、8:2の先調子で着底感度も明確
おすすめリール
2500〜3000番
選ぶ理由
2500〜3000番スピニングリールはPE0.6〜0.8号を200m巻けるキャパシティで水深60〜120mのアマダイポイントをカバーします。
ノーマルギア(ギア比5.0前後)はテンヤのフォール中にラインテンションを安定して管理でき着底の感度が高いです。
ハイギアはフォール中のラインスラック管理が難しくテンヤ釣りにはノーマルギアが向いています
おすすめライン
0.6〜0.8号
選ぶ理由
PE0.6〜0.8号はテンヤ釣りの感度を最大化する細糸設定で、水深60〜120mのボトムからの情報伝達が極めて明確。
号数を太くすると潮受けが増してテンヤの着底感度が鈍り、底トントンの誘いの精度が落ちます。細糸は潮切れが良く軽量テンヤでも素早く着底できるメリットがあります
リーダー
3号(12lb) (3〜5m)
選ぶ理由
フロロカーボン3号(12lb)リーダーはPEラインの根ズレ耐性の弱さを補い、砂泥底の海底付近でのテンヤ操作中に発生する擦れからPEを保護します。
3〜5mと長めに取ることでアマダイの警戒心を刺激しない透明度を確保し、フロロの比重でテンヤ周辺のラインが自然に沈む効果があります。
基準をつかむ代表候補
ここでは代表例だけを見て、方向をつかみます。基準を固める時は、上の CTA から rod / line の入口へ戻ります。
食い渋り時の細仕掛け対応。2.5号(10lb)の繊細なラインで警戒心の強いアマダイの食い込みを向上させる
ベストシーズン
秋〜冬(9-翌3月)
おすすめ時間帯
日中
おすすめポイント
砂泥底、水深60-120m。浅場はテンヤ8〜10号、深場は12〜15号で対応
釣り方のコツ
リフト&フォールの基本操作
着底後、テンヤをゆっくり1m持ち上げてからフォールさせる基本操作の繰り返しです。着底の瞬間にアタリが集中するため、フォール中はラインテンションを保ちながらテンヤの重みを感じ続けることが重要です。
着底したら即座にリフトを開始し、テンヤが底を離れる瞬間のアタリを逃さません。底叩きでサンドポンピング効果も期待でき、巣穴からアマダイを誘い出すきっかけになります。
フォール姿勢とテンヤ選択
遊動式テンヤはヘッドがリーダーを通して自由に動くため、フォール時にエサが自然に漂いアマダイの食い込みが良いです。固定式はダイレクトな操作感で深場・速潮時に有利です。
カブラ型テンヤは潮受けが少なく着底が明確です。水深60〜80mは8〜10号、100m以深は12〜15号を選びます。
潮流の速い場面ではカブラ型がオーバーウェイト気味に素早く底を取れるため有利です。
アタリの取り方
アマダイのテンヤアタリは「穂先がフッと戻る」「ラインが弛む」「竿先にモタれる」の3パターンが基本です。
マダイの「コツン」とは異なり、アマダイは「のしかかるような」バイトが特徴で、ソリッドティップの追従性が重要となります。アタリを感じたら0.5〜1秒待ってからスイープにアワセを入れます。
注意事項
テンヤ釣りは天秤仕掛けに比べてラインが細く(PE0.6〜0.8号)、潮が速い場面では底が取れなくなるリスクがあります。底が取れない場合はテンヤのサイズアップで対応します。
船上でのキャストは周囲に十分注意し、アンダーハンドキャストを基本とします。フォール中のアタリは見逃しやすいため、着底までラインを注視します。
アマダイのアマラバ(タイラバ流用)
タイラバを流用してアマダイを狙う新興釣法「アマラバ」。タングステンヘッド100〜150gの底叩きから早巻き3回→フォールの繰り返しでアマダイの捕食スイッチを入れます。和歌山ではシロアマダイ狙いで人気が急上昇中。
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アマラバ(タイラバ流用)仕掛けの仕掛け図
おすすめロッド
6.8ft / ソフトティップ ルアー60〜200g
選ぶ理由
タイラバロッド6.8ftのソフトティップはアマダイの「のしかかるような」独特のバイトを弾かず乗せることができ、硬いロッドではバレやすいアマダイに適切です。
ルアーウェイト上限150〜200gのモデルで水深100m前後のアカアマダイ狙いにタングステン120〜150gを快適に操作でき、6.8ftは船上での取り回しと底叩きの操作性に適切です
基準をつかむ代表候補
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アマラバ向きのソフトティップモデル。
アマダイ特有の「のしかかるバイト」を弾かず乗せ、タングステン120〜150gの底叩き操作も快適にこなせる
おすすめリール
100〜150番
選ぶ理由
100〜150番のベイトリールはPE0.8号を200m巻けるキャパシティで水深60〜120mのアマダイポイントをカバーします。
パワーギア(ギア比5.0〜5.8)は底叩き→巻き上げの繰り返し操作で一定速度の巻き上げが容易で、アマダイがバイトする瞬間の巻き上げスピードの変化を抑えられます。
ICカウンター付きモデルでタナの数値管理が正確にできます
おすすめライン
0.8号
選ぶ理由
PE0.8号はアマラバの標準太さで、直線強力6kg以上ありタングステン100〜150gの負荷と大型アマダイの引きに十分な強度を持ちます。
細糸は潮切れが良くタイラバの着底感度が明確で、底叩きの操作性が向上します。
号数を太くすると潮受けが増してタイラバのフォールスピードが遅くなりオマツリの原因にもなります
リーダー
4号(16lb) (4〜6m)
選ぶ理由
フロロカーボン4号(16lb)リーダーはPEラインの根ズレ耐性の弱さを補い、砂泥底でのタイラバ操作中の擦れからPEを保護します。
4〜6mと長めに取ることでPEとの結束部がガイドを通過する回数を減らしキャスト切れを防止し、フロロの比重でタイラバ周辺のラインが自然に沈む効果があります。
基準をつかむ代表候補
ここでは代表例だけを見て、方向をつかみます。基準を固める時は、上の CTA から rod / line の入口へ戻ります。
アマラバのショックリーダー。砂泥底の擦れに強く4〜6mの長めセッティングでPE保護もフォール姿勢の安定も確保
ベストシーズン
秋〜冬(9-翌3月)
おすすめ時間帯
日中
おすすめポイント
砂泥底、水深60-120m。シロアマダイ狙いは30-80mの浅場。タングステンヘッド100-150gで底取りが明確なポイント
釣り方のコツ
底叩き→早巻き→フォールの基本パターン
着底後、タイラバを素早く底に叩きつけて砂煙を上げ、ハンドル3回分の早巻きで底から離し、クラッチを切って再び着底させるの繰り返しが基本操作です。
砂煙でアマダイの興味を引き、フォール中のネクタイの動きで食わせるメカニズムです。ロッドは常に下向きに構え、いつでもアワセが効く態勢を維持します。
マダイのタイラバと異なり、アマダイは底べったりのレンジで反応するため底から2m以上は巻かません。
ネクタイとフックの選び方
ネクタイはスリム2本構成が基本で、赤系・ケイムラ・オレンジ・海藻カラーをローテーションします。ボリュームが強すぎるとアマダイが警戒してアタリが減るため、シンプル構成が鉄則です。
フックはSS〜Sサイズの小型を使用し、アマダイの小さな口にフィットさせます。フックにワーム2〜3インチをチョン掛けするとアタリが増加する効果が確認されています。
アタリとアワセ
アマダイのアマラバアタリはマダイとは異なり、「ロッドに重みが乗る」「穂先が持ち込まれる」のパターンが多いです。
アタリ後はマダイと異なり1秒待ってからアワセを入れるのが鉄則で、慌ててアワセるとバラシの原因になります。アワセは大きくスイープするのではなく、ロッドを持ち上げる程度の控えめなアワセが有効です。
注意事項
タングステンヘッドは鉛より高価だが比重が高くコンパクトなため、素早い着底と潮切れの良さが砂泥底のアマダイ狙いに圧倒的に有利です。ただし根掛かりロストのリスクがあるため予備を多めに用意します。
船上でネクタイ交換を頻繁に行うため、ヘッド交換式のタイラバが効率的です。PEラインが細いため、隣の釣り人とのオマツリに注意し、底取り時は糸ふけを最小限にします。