FISH GUIDE
エギングの最重要ターゲットにして「イカの王様」。最高級の食味を持ち、春は産卵で接岸する大型の親イカ、秋は成長した新子の数釣りと、年2回のハイシーズンが楽しめる。
釣り方を選ぶ
仕掛けや手順の細部は、それぞれの釣り方ページで確認できます。
| おかっぱり | 船 | |
|---|---|---|
| 春 | ◎産卵で接岸する親イカ狙い。1kg超の「キロアップ」も現実的 | ◎ティップランで深場の大型を効率良く狙える。2kg超も |
| 夏 | ×産卵後の親イカは寿命を迎え、新子はまだ小さすぎる。積極的に狙う時期ではない | △6月初旬なら深場で残り親イカの可能性。7月以降は厳しい |
| 秋 | ◎成長した新子を数釣り。秋後半はサイズアップで11月に500g級も | ◎ティップラン最盛期。数・型とも期待でき、初心者でも釣りやすい |
| 冬 | ○12月まで新子狙い可能だが、水温低下で活性は下がる。朝夕の時合集中 | ○ティップランで深場を狙う。水温安定する沖で成立。1-2月は船が本命 |
適水温: 18〜25℃(20〜23℃が最適)
産卵で藻場に接岸する大型の親イカを狙えるベストシーズン。「春ノッコミシーズン」と呼ばれ、エギングで1kg超の「キロアップ」も現実的。
ヤエン釣りでは2kg超の大物も。朝夕マズメと夜間が好機。
水温が15-18℃を超え始めた頃から接岸開始し、藻場周りを重点的に攻めます。
三重・南伊勢の沖磯、天草・薩摩半島・対馬の磯エギングなどがプロアングラーの定番ポイントで、Draw4 タイブレイカー(スーパースロー)等のスロー系エギが活躍します。
アオリイカのオフシーズン。産卵を終えた親イカは寿命を迎え、新子はまだ小さすぎます。
6月初旬は深場で残り親イカの可能性があるが、7月以降は積極的に狙う時期ではないです。この時期は他の釣りを楽しむのが得策。
夏に孵化した新子が成長し、エギングで数釣りが楽しめる「秋イカ」シーズン。秋が深まるほどサイズアップし、9月の200-300g級から11月には500g級まで成長します。
エギは2.5-3号でフォール5-7秒のスローペース、常夜灯周りのナイトエギングも効率的。エギング入門には秋がベスト。
ティップランも最盛期を迎え、数・型ともに期待できます。薩摩半島の磯エギングではエメラルダス ピーク3.0号が秋イカ実績の高い定番ルアーです。
12月まではまだ新子を狙えるが、水温低下とともに深場へ移動。岸からは朝夕のマズメに集中し、日中の活性は低いです。
1-2月は岸からは厳しく、船ティップランで深場を狙う形に。水温安定する沖では釣りが成立します。
北海道はアオリイカの分布北限域であり、道央・道北・道東は分布しない。狙えるのは道南(函館湾・噴火湾周辺)のみで、対馬暖流が入り込む年に限り9-10月に散発的に回遊があることがある。 ただし「狙って釣れる」レベルではなく、エギングで結果を出すにはイカ墨跡や釣果情報のリアルタイム確認が必須。当たり年でもサイズは300-500g程度と本州に比べて小さい。本格的にエギングでアオリイカを狙うなら三浦半島・伊豆・紀南など本州への遠征が現実的。北海道でイカを狙うならヤリイカやスルメイカのほうが成立しやすい
対馬暖流の分岐点にあたるエリアで、青森・秋田は水温不足で分布しない。暖流が勢いよく北上する年に限り山形・新潟で秋(9月下旬-11月上旬)のエギングが成立する。シーズンは実質6-8週間と短い。 10月中旬がピークで、この時期に集中して通えば新子の数釣りが楽しめる。庄内地方(山形)は漁港周りの実績が高く、新潟沿岸は直江津・柏崎の磯場でサイズ狙いも可能。ただし春の親イカ接岸は水温不足で期待できず、「秋に短期決戦」がこのエリアの釣り方
青森・岩手・宮城は親潮(寒流)の勢力が強く、アオリイカは分布しない。茨城県南部(大洗・那珂湊・鹿島周辺)と福島南部のみ、黒潮分支流が入り込む年に限り秋(9-11月)のエギングが成立する。 福島県沿岸でも散発的に釣果報告があるが「偶然」レベルで、狙って釣りに行くエリアではない。春の親イカ接岸はほぼ期待できず、関東圏で春の大型を狙うなら外房〜三浦半島まで南下する必要がある。茨城でも11月後半には水温が急低下し、シーズン終了が早い
対馬暖流の恩恵を直接受けるエリアで、日本海側としては水温が高く安定している。能登半島を中心に春の親イカ接岸(5月下旬-6月)と秋の新子(9月下旬-11月)の両シーズンが成立する。 ただし太平洋側に比べるとシーズン開始が1ヶ月ほど遅く、春は5月のGW明け、秋は10月がベスト。富山湾は湾内で穏やかに釣りができ、佐渡島は離島ならではの魚影の濃さがある。このエリア最大の魅力は「混雑の少なさ」で、関東・関西のメジャーポイントのような週末の場所取り競争がない
首都圏のエギンガーにとって最もアクセスの良いエリアで、三浦半島(城ヶ島・三崎)と外房(勝浦・鴨川)が二大拠点。黒潮の分支流が入り込むため本州では比較的水温が高く、秋のシーズンが長い(9月上旬-12月上旬)のが特徴。 春の親イカ接岸は4月下旬-6月で、外房・三浦半島ではキロアップの実績も多い。都心からの近さゆえに週末は混雑するが、平日や夜間を選べばゆっくり釣れる。東京湾内(横浜・横須賀周辺)でも近年水質改善で実績が増えており、「もっと身近なエギング」も可能になってきた
伊豆半島は関東・中部圏のエギンガーにとって「本気で大型を狙えるエリア」として定評がある。黒潮の直接の影響を受けるため水温が高く、春の親イカ接岸(4-6月)と秋の新子(9-12月)の両シーズンが長く楽しめる。 南伊豆(下田・妻良周辺)は春のキロアップ実績が関東随一で、「伊豆で2キロ」は多くのエギンガーの目標。駿河湾沿岸では全国的にも珍しい「サーフエギング」が盛んで、砂浜からエギを遠投して新子を狙うスタイルが確立されている。伊勢湾・三河湾周辺は名古屋圏からのアクセスが良く、秋の数釣りフィールドとして人気
紀伊半島南部(紀南)は黒潮の直撃を受けるエリアで、水温・魚影ともに本州最高レベル。串本・すさみ・白浜周辺は「エギングの聖地」と呼ばれ、春(4-6月)の親イカシーズンにはキロアップ・2キロ級が現実的に狙える。 大阪・神戸から車で3時間程度とアクセスも悪くなく、関西エギンガーの聖地として週末は混雑する。瀬戸内海側(大阪湾・播磨灘・淡路島)は秋の新子狙いが中心で、春の親イカ接岸は期待薄。若狭湾は日本海パターンで秋シーズンが長いが、春は水温不足で厳しい
山陰(日本海側)は対馬暖流の恩恵を受け、秋シーズン(9月下旬-11月)が比較的長い。隠岐諸島は離島ならではの魚影の濃さで、キロアップの大型実績も多い。本土側の鳥取・島根沿岸は漁港周りでの新子の数釣りがメイン。山陽(瀬戸内側)は春秋の2シーズンで、岡山・広島・山口の漁港・島嶼部で安定した釣果。下関周辺は日本海と瀬戸内の回遊が交わるエリアで、通年狙える可能性がある特殊なポイント
四国はエギング天国で、特に太平洋側(高知・愛媛南部・徳島南部)は黒潮の直接の影響を受けるため水温が高く、春の親イカシーズンは全国トップクラスの大型実績がある。高知県は「エギング王国」と呼ばれ、足摺岬・土佐清水・宿毛周辺では2kg-3kg級も現実的。瀬戸内側(香川・愛媛北部)は波穏やかで初心者向きだが、大型は期待薄。四国全体として本州に比べて混雑が少なく、ポイントを貸切状態で楽しめることも多い
九州・沖縄はアオリイカの本場で、本州では味わえないスケールの釣りが楽しめる。対馬暖流と黒潮の影響で水温が高く、長崎・鹿児島・沖縄では真冬でもエギングが成立することがある。 玄界灘(福岡・佐賀・長崎北部)は春の親イカシーズンに3kg超の大型実績があり、壱岐・対馬・五島列島への離島遠征は「人生で一度はやりたいエギング」として憧れの対象。鹿児島の甑島・種子島・屋久島、沖縄本島・離島ではアオリイカに加えてクブシミ(コブシメ)も狙え、トロピカルなエギング体験ができる