アユの釣り方・タックル完全ガイド
「香魚」の名を持つ夏の風物詩。縄張り意識を利用した「友釣り」は日本独自の伝統釣法。塩焼きは夏の最高の味覚。清流の象徴的存在。
動画でわかる:アユの釣り方
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※ アユと同じタックル構成で狙える魚種です
アユの特徴・生態
釣り方
友釣りはおとりアユにハナカン(6mm)と逆バリを装着し、イカリ針を曳かせて縄張りアユを掛ける高度な技術が必要です。アユが縄張りを持てる石や瀬を選ぶことが釣果の鍵。コロガシは禁漁規定のある河川が多く、釣行前に漁協への確認が必須です。近年急速に普及した「アユイング」はルアーロッドとリールを使い、ルアーでアユを掛ける新しい釣法で初心者にも入門しやすい。いずれの釣法も遊漁券の購入が必要です。
生態と習性
海で生まれ、春に川を遡上する回遊魚です。川に入ると石についたコケ(珪藻)だけを食べ、成長とともに強い縄張り意識を持ちます。この縄張り本能が「友釣り」という日本固有の釣法を生みました。秋(9〜11月頃)に河口付近の砂利底に産卵し、産卵後に親魚が死亡する一年魚(年魚)です。翌春、稚魚は水温上昇とともに川を遡上して成長し、夏から秋にかけて縄張りを形成します。
食文化など
塩焼きは夏の風物詩で、内臓ごと食べるため苦みのある独特の風味が楽しめます。甘露煮(骨まで柔らかく煮たもの)や背越し(骨ごと薄切りにした刺身)も各地で親しまれています。長良川・四万十川・仁淀川など銘川産の天然アユは高級食材として扱われ、料亭では1尾2,000〜5,000円で提供されることも。釣り場での処理と保冷が品質を左右するため、締めてから氷水で冷やす「血抜き→活き締め」が基本です。
地方名
「香魚(こうぎょ)」は特徴的な香りに由来する雅名。「年魚(としざかな)」は一年で一生を終えることを表す別称です。高知・四万十川産は「四万十アユ」、岐阜・長良川産は「長良川アユ」などブランド名で呼ばれることも多い。
アユのベストシーズン・釣れる時期
| おかっぱり | 船 | |
|---|---|---|
| 春 | △アユは岸釣りで時合いを合わせると反応が出やすく、レンジ調整とポイント移動を組み合わせると安定しやすい。 | −アユは純淡水の清流魚で海上の船釣りは行わない。 |
| 夏 | ◎アユは岸釣りで時合いを合わせると反応が出やすく、レンジ調整とポイント移動を組み合わせると安定しやすい。 | −アユは純淡水の清流魚で海上の船釣りは行わない。 |
| 秋 | ○アユは岸釣りで時合いを合わせると反応が出やすく、レンジ調整とポイント移動を組み合わせると安定しやすい。 | −アユは純淡水の清流魚で海上の船釣りは行わない。 |
| 冬 | −アユは岸釣りで時合いを合わせると反応が出やすく、レンジ調整とポイント移動を組み合わせると安定しやすい。 | −アユは純淡水の清流魚で海上の船釣りは行わない。 |
適水温: 15-25℃
アユの季節別攻略ガイド
春(3〜5月)のアユ釣り
春は稚アユが海から川を遡上する時期。多くの河川で解禁前のためまだ釣りはできません。漁協によっては5月下旬に早期解禁するところもあり、小型(12-15cm)が中心となります。
夏(6〜8月)のアユ釣り★ベストシーズン
6月解禁から盛夏まで友釣りのベストシーズン。水温が20-23℃に安定し、コケが豊富な石に縄張りアユが集中します。午前中が活性高く夕方も時合いあり。コロガシとアユイングも有効な季節。
秋(9〜11月)のアユ釣り★ベストシーズン
秋は落ちアユシーズン。産卵前の荒食いで大型も出やすく、友釣りとコロガシのどちらでも釣果が見込めます。
ポイント移動の判断を早めに行い、反応が薄い時間帯は仕掛け重量と誘い速度を段階的に落として口を使わせる運用が有効です。
冬(12〜2月)のアユ釣り
冬は低活性を前提に、ラインを細くして誘いを丁寧に入れるとチャンスを作りやすいです。
アユ釣りでは、ポイント移動の判断を早めに行い、反応が薄い時間帯は仕掛け重量と誘い速度を段階的に落として口を使わせる運用が有効です。
岸釣り・船釣りのいずれでも当日の潮流と風向を確認し、釣法の再現性を優先して組み立てます。
アユ釣りの地域別ポイント・攻略法
北海道
北海道南部にはアユが遡上する河川がある。後志利別川(せたな町周辺)や厚沢部川(函館近郊)などで6月下旬〜8月に友釣りやコロガシが楽しめる。本州より遡上量は少ないが道南の清流でアユ釣りの情緒が味わえる。漁協への事前確認が必須。
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東北(日本海側)
東北日本海側には最上川(山形)、米代川(秋田)、子吉川(秋田)など日本海に注ぐアユ河川がある。友釣りとコロガシが中心で、7-8月が盛期。水温の上昇が太平洋側よりやや遅いため、釣期が7月に集中する傾向。
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東北(太平洋側)
東北太平洋側には馬淵川(青森・岩手)、阿武隈川(福島・宮城)、北上川(岩手・宮城)など太平洋に注ぐアユ河川がある。友釣りとコロガシが中心。遡上量は年によって変動が大きいため、事前に漁協情報を確認する。
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上越・北陸
上越・北陸は九頭竜川(福井)、手取川(石川)、神通川(富山)など全国的に知られる銘川が集中するエリア。特に九頭竜川は「アユ釣りの聖地」として全国から釣り人が集まる。水質清澄で天然遡上も豊富。友釣り・コロガシともに盛んで大型アユが多い。
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関東
関東では那珂川(茨城・栃木)、鬼怒川(栃木・茨城)、多摩川(東京・神奈川)が代表的なアユ河川。首都圏からのアクセスが良いため釣り人が多い。那珂川は関東屈指の銘川として人気。相模川・荒川・渡良瀬川なども友釣りやアユイングの好フィールド。
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東海
東海は長良川(岐阜)が「日本一のアユ友釣り河川」として全国的に有名。狩野川(静岡)も全国大会の開催地として人気。天竜川・安倍川・大井川・宮川(三重)なども優良なアユ河川で、友釣り・コロガシ・アユイングの聖地が集中する。
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近畿
近畿は北山川(和歌山・三重)、日高川(和歌山)、由良川(京都・兵庫)などが代表的。和歌山県内の河川は全国屈指の魚影があり、友釣りで大型アユが狙える。紀ノ川・有田川・円山川(兵庫)・野洲川(滋賀)なども優良な友釣りフィールド。
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山陰・山陽
山陰・山陽は江の川(広島・島根)が「中国地方最大のアユ河川」として人気。高梁川(岡山)、太田川(広島)も有名で友釣り・コロガシが盛ん。江の川は流域が長く様々な区間で友釣りが楽しめ、25cm超の大型アユが記録される。
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四国
四国は四万十川(高知)と仁淀川(高知)が「日本の清流」として別格の存在。どちらも天然アユの宝庫で全国から釣り人が集まる。吉野川(徳島)、物部川(高知)も優良河川で友釣り・コロガシが盛ん。水の透明度が高いため細い仕掛けが有利。
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九州・沖縄
九州は球磨川(熊本)が「日本三大急流」の一つとして人気のアユ河川で、友釣り全国大会の開催地。大淀川(宮崎)、川内川(鹿児島)、耳川(宮崎)なども優良河川で友釣り・コロガシが盛ん。沖縄はアユの分布域外。
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アユの釣り方・おすすめタックル
アユの友釣り
おとりアユを使ってアユの縄張り意識を利用して掛ける日本独自の釣法。
関連動画
友釣り 基本仕掛けの仕掛け図
おすすめロッド
8-9m / 早瀬〜急瀬
選ぶ理由
友釣りはアユ竿8-9m(早瀬〜急瀬)一択。柔軟なティップがおとりアユの自然な泳ぎを妨げず、竿全体のしなりで野アユの体当たりを吸収してバレを防ぎます。
硬すぎる竿は掛かったアユが暴れてバレる原因となるため、調子選びが重要です。水中糸(複合メタル 0.05-0.07号)との組み合わせで感度を最大化します。
おすすめリール
リール不要
-
選ぶ理由
友釣りはリール不要。アユ竿に道糸・水中糸を直結し、竿のしなりと手さばきだけで操作する日本独自の延べ竿スタイルです。
おすすめライン
0.15-0.25号 + リーダーハナカン仕掛け
選ぶ理由
友釣りではナイロン・複合メタル 0.15-0.25号を基準に、感度・耐摩耗・飛距離のバランスを取ります。
ラインが太すぎると食い込みが落ち、細すぎると根ズレや高切れが増えるため、反応が落ちた場面では号数を一段下げ、負荷が高い場面では一段上げる運用で安定させます。
仕掛け
選ぶ理由
友釣りの仕掛けは接続順序と長さ管理が釣果の再現性を左右する。
現場では交換しやすい構成を採用し、流れや水深に合わせてオモリ・枝長を段階調整できる状態を維持すると失敗が減るです
ベストシーズン
夏(6-9月)
おすすめ時間帯
朝〜夕方
おすすめポイント
瀬、トロ場、石周り
釣り方のコツ
基本操作
おとりアユにハナカン(6mm)を鼻に通し、逆バリを背びれ付近に刺してイカリ針(7-7.5号)を曳かせます。
川底の石についたコケを食べて縄張りを持つ野アユは、侵入したおとりに体当たりしてきた瞬間にイカリ針で掛かります。掛かった瞬間は竿を立てて引き抜き、流れと反対方向に取り込みます。
ポイント選択
縄張りアユが集まりやすいのはコケ(珪藻)が豊富についた「黒い石」のある瀬です。水深20-50cmの平瀬〜早瀬で石の表面が黒光りしている場所が最良です。
午前中は日当たりの良い浅い瀬、午後は水温が上がる深めのトロ場に移動する傾向があります。おとりを目視で確認しながら泳がせ方向を調整するのがコツです。
テクニック
上飛ばし(竿先を上流に向けておとりを流す)と下飛ばし(竿を傾けて自然に流す)を使い分けます。おとりの弱りを感じたらすぐに新しいおとりに交換します。
食い渋り時は水中糸をより細いもの(0.04号)に落とし、仕掛けを軽くしておとりの動きを自然にする工夫が有効です。
注意事項
友釣りでは、足場安全の確保と周囲との距離管理を優先し、無理な取り込みや過負荷キャストを避けます。ライン傷・結束・針先をこまめに確認し、反応が落ちたら号数・誘い幅・回収速度を一段ずつ調整します。
アユのコロガシ
掛け針を流してアユを引っ掛ける釣法。
関連動画
コロガシ 基本仕掛けの仕掛け図
おすすめロッド
6-7m / 硬調
選ぶ理由
コロガシは硬調延べ竿6-7m(または専用コロガシ竿)が基本です。竿の張りがオモリを瀬底に転がす操作性を生み、感度よく針の動きを手元に伝えます。
友釣り竿より硬めの調子が引っ掛け操作に適しています。
おすすめリール
リール不要
-
選ぶ理由
コロガシは延べ竿のためリール不要。道糸を竿先に直結し、流れに乗せてオモリを転がす操作のみで完結します。
おすすめライン
1-1.5号 + リーダーなし
選ぶ理由
コロガシではナイロン 1-1.5号を基準に、感度・耐摩耗・飛距離のバランスを取ります。
ラインが太すぎると食い込みが落ち、細すぎると根ズレや高切れが増えるため、反応が落ちた場面では号数を一段下げ、負荷が高い場面では一段上げる運用で安定させます。
仕掛け
選ぶ理由
コロガシ仕掛けはオモリ(5-8号)+掛け針8-10本(コロガシ針8-10号 針間隔5-7cm)が基本。
オモリを瀬の底に転がしながら流し、石周りを群れているアユに針が触れた瞬間に掛けるため、オモリ重量と針間隔の調整が釣果を左右します
ベストシーズン
秋(9月〜)
おすすめ時間帯
日中
おすすめポイント
瀬
釣り方のコツ
基本操作
コロガシ仕掛け(オモリ5-8号+掛け針8-10本)を竿に直結し、オモリを瀬底に転がしながら流します。掛け針の間隔(5-7cm)がアユの群れの密度に対応するため、針数が多いほど掛かりやすいです。
流れに乗せてゆっくりと底を引くように操作し、コツッという感触が掛け合わせの合図です。穂先の振動でアユの存在を確認しながら丁寧に引きます。
ポイントと時期
コロガシは群れアユ(縄張りを持っていない個体)が多い秋の落ちアユシーズンに特に有効です。瀬の出口付近で群れているアユを狙います。
禁漁区や禁止河川が多いため、必ず事前に漁協のルールを確認することが必須です。釣行前に漁協へ問い合わせるか公式サイトをチェックします。
釣り方のコツ
竿を上流向けにして底をゆっくりと引きずるのが基本です。流れが速い場所はオモリを重くし(7-8号)、緩い場所は軽くする(5号)。
針先が鈍くなったらすぐに交換します。掛かったらすぐに竿を立てて流れから外し、丁寧に取り込みます。
急激な操作はバレの原因となるため一定テンポの引きを意識します。
注意事項
コロガシでは、足場安全の確保と周囲との距離管理を優先し、無理な取り込みや過負荷キャストを避けます。ライン傷・結束・針先をこまめに確認し、反応が落ちたら号数・誘い幅・回収速度を一段ずつ調整します。
アユのルアー(アユイング)
ルアーでアユの縄張り習性を利用して掛ける近年急速に普及した新しい釣法。リールロッドでキャストできるため入門しやすいです。
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アユイング 基本仕掛けの仕掛け図
おすすめロッド
9-9.9ft / L-ML
選ぶ理由
アユイングロッドは9-9.9ft L-MLクラスが標準です。
先調子(感度重視・縄張りアユの当たりを即座に捉える)または胴調子(バラシ抑制・口切れ防止)を釣況で使い分けます。
Daiwa「Neostage AY」など専用ロッドが充実。竿先の繊細な感度と追従性が重要です。
おすすめリール
1000-2500番
選ぶ理由
スピニングリール1000-2500番が基本(Daiwa推奨)。軽量性と感度を優先し、ハイギアで手返しよく攻めます。
上級者向けにベイトキャスティングリールを使う選択肢もあります。
おすすめライン
0.4-0.6号
選ぶ理由
PE 0.4-0.6号(Daiwa推奨)が標準です。4本撚りまたは8本撚りを選び、感度と飛距離を確保します。
細号(0.4号)ほどルアーの動きが自然になりアユの反応が向上するが、石場での根ズレ対策としてフロロリーダーとのシステムが必須です。
リーダー
1号 4lb (1m)
選ぶ理由
PEラインとルアーの間に入れる根ズレ対策です。アユイングでは水の抵抗を抑えるため細め(1号)が有効です。石の多い渓流でも安心して使えます。
基準をつかむ代表候補
ここでは代表例だけを見て、方向をつかみます。基準を固める時は、上の CTA から rod / line の入口へ戻ります。
仕掛け
選ぶ理由
スナップ(snap_fishing)でルアーの交換をスムーズにする。
アユイングでは様々なサイズ・カラーのルアーを試すことが釣果に直結するため、素早い交換が重要です
ベストシーズン
夏〜秋(6-10月)
おすすめ時間帯
朝〜夕方
おすすめポイント
瀬、石周り(コケが付いた黒い石の近く、水深20-50cm)
釣り方のコツ
基本アクション
アユイングミノー(90-130mm)を縄張りアユが集まる石周りにキャストし、ロッドを左右に小刻みに振るトゥイッチングでルアーを岩に当てるようにアクションさせます。
縄張りアユがルアーを侵入者と見なして体当たりした瞬間、胴体や背びれにセットしたトレブルフック(6-8号)に掛かる仕組みです。
ポイントと狙い方
縄張りアユが集まるのはコケ(珪藻)が豊富についた「黒い石」のある瀬です。水深20-50cmのシャロー帯を中心に、流れのヨレ・石頭・石裏を丁寧に攻めます。
晴天日中は光量が多くアユが活発に縄張り行動を行うため釣れやすいです。上流からのアップストリームキャストで自然なドリフトを演出するのが基本です。
タックルと仕掛け
アユイングロッド9ft L-ML+スピニングリール2500番+PE0.4-0.6号+フロロリーダー1号(4lb)1m。スナップ(0.5-1号)でルアーを素早く交換できるよう準備します。
コケ色・自然色カラーを基本に、水の濁りに応じてチャート・オレンジ系に切り替えると効果的です。
注意事項
アユイングは遊漁規則が河川ごとに異なり、ルアー釣りを禁止している漁協もあります。釣行前に必ず漁協への問い合わせと遊漁券(日券500〜2,000円程度)の購入を行います。
全国約70河川で解禁されているが確認は必須です。友釣り師との距離(20m以上)を保つマナーが求められます。