カレイの釣り方・タックル完全ガイド
冬の投げ釣りの王道ターゲット。マコガレイ・イシガレイ・マガレイなど種類が豊富で、産卵前の「乗っ込み」期が最盛期となる。煮付け・刺身・唐揚げが絶品で、特に子持ちカレイの煮付けは冬の最高のごちそう。「ヒラメ40、カレイ20」の格言通り、アタリから20秒待つのが基本。
動画でわかる:カレイの釣り方
独断で発掘した参考になるYouTubeチャンネルと動画をご紹介
投げ釣りの参考動画
船釣り(小突き釣り)の参考動画
カレイタックルで狙える他の魚
※ カレイと同じタックル構成で狙える魚種です
カレイの特徴・生態
釣り方
投げ釣りと船釣り(小突き釣り)が二大釣法です。投げ釣りは3.6〜4.2mの振出竿でジェット天秤仕掛けを遠投し、置き竿でアタリを待ちます。5〜10分に一度「さびき」(底を引きずる)か「オモリ跳ね上げ」(砂煙でアピール)で誘いを入れます。船では先調子の竿で小刻みにエサを躍らせる「小突き釣り」が主流です。「ヒラメ40、カレイ20」の格言通り、アタリから20秒ほど待ってから合わせます。
生態と習性
砂泥底に潜んですむ底生魚で、ゴカイ類や二枚貝を食べます。動きはゆっくりですが、エサを見つけると積極的に食いつきます。冬は産卵のため浅場に接岸する「乗っ込み」があり、夏は深場に移動します。音や振動に反応しやすいので、誘いを入れると効果的です。
食文化など
冬の味覚として親しまれ、子持ちカレイの煮付けは絶品です。大分県別府湾の「城下ガレイ」は高級ブランドとして有名です。刺身は上品な白身で、唐揚げ・ムニエルも美味しいです。鮮度が落ちやすいので、締めと血抜きが大事です。
地方名
関西では「マコ」、大分では「城下ガレイ」と呼ばれます。
カレイのベストシーズン・釣れる時期
| おかっぱり | 船 | |
|---|---|---|
| 春 | ○「戻りガレイ」「花見ガレイ」で3月中旬まで好期。4月以降は深場移行で数減少 | ○産卵後の回復個体を小突きで狙う。水深20-40mの砂泥底がポイント |
| 夏 | ×水温20℃超で深場へ移動。岸からの投げ釣りは成立困難 | △水深50m以深の深場で狙えるが、活性低く渋い。他の魚種を狙う方が効率的 |
| 秋 | ○10月から水温低下で浅場に接岸開始。投げ釣り「秋カレイ」シーズン本格化 | ◎一足早く好調。小突き釣りで荒食い個体を狙う。オモリ30-40号 |
| 冬 | ◎乗っ込み最盛期。ジェット天秤+2本針、オモリ25-30号で遠投。型・数ともに最高 | ◎小突き釣り最盛期。片天秤+オモリ30-50号。先調子の竿で穂先を使い誘う |
適水温: 10-18℃
カレイの季節別攻略ガイド
春(3〜5月)のカレイ釣り★ベストシーズン
産卵後だが、3月初旬〜中旬は「戻りガレイ」「花見ガレイ」と呼ばれ、体力回復のため浅場に寄る個体がまだ狙えます。朝マヅメ・夕マヅメと潮変わり目が時合。
ポイントはカケアガリ・深み・海藻帯近くの潮のヨレ。投げ釣りでは5〜10分に一度の誘い(さびき or オモリ跳ね上げ)が効果的。
夏(6〜8月)のカレイ釣り
高水温を避けて深場に落ち、岸からは厳しい。船で水深50m以深の深場を探れば釣れることもあるが、積極的に狙う時期ではないです。 夏は他の魚種(シロギス・ハゼ等)に切り替えるのが賢明。
秋(9〜11月)のカレイ釣り★ベストシーズン
水温低下で浅場に接岸開始。10月以降は「秋カレイ」として投げ釣りシーズン本格化。
船では一足早く好調に。荒食い期で活性が高く、エサを新鮮に保ち回収ごとに交換すると数が伸びる。
誘いは「さびき」(ゆっくり底を引きずる)が基本。砂煙でアピールする「オモリ跳ね上げ」も有効です。
冬(12〜2月)のカレイ釣り★ベストシーズン
乗っ込みで浅場に集まり、投げ釣りの最盛期。12月後半〜1月が産卵期のため、この直前の子持ちカレイが狙い目。
時合は朝マヅメ・夕マヅメと潮変わり目の短時間に集中。近くで釣れたら即座にエサ交換・打ち返しで手返しを早める。
寒さ対策をしっかりして、粘り強く攻めることが良型への近道。
カレイ釣りの地域別ポイント・攻略法
北海道
マガレイが主なターゲットで、石狩湾・苫小牧・釧路などが名ポイント。 投げ釣りは10〜5月がシーズンで、本州より長期間狙える。40cm超の大型も珍しくない。 船釣りは根室・釧路沖で大型マガレイの実績が高い。
エリア詳細(4件)+−
東北(日本海側)
秋田・山形沿岸でマガレイ・マコガレイが狙える。男鹿半島・酒田港などが人気ポイント。 投げ釣りは11〜3月がベストシーズン。日本海側特有の荒波に強い重めのオモリ(30号以上)が必要。 船釣りは少ないが、船カレイ乗合で大型を狙える。
エリア詳細(3件)+−
東北(太平洋側)
三陸・仙台湾・松島湾が人気な好漁場。マコガレイ・イシガレイの両方が狙える。 投げ釣りは10〜4月がシーズンで、特に仙台湾の七ヶ浜・塩釜は人気ポイント。 船カレイは仙台湾・松島湾で乗合船が出ており、小突き釣りで数・型ともに狙える。東北太平洋側では仙台湾〜常磐が主力で、北側は分布域の端に当たる。
エリア詳細(3件)+−
上越・北陸
新潟・富山・石川・福井の沿岸でマガレイ・マコガレイが狙える。 直江津・富山湾・能登半島などが名ポイント。冬の日本海は荒れやすいが、凪の日を狙えば大型の期待大。 投げ釣りは11〜3月、オモリ30号以上で荒波に対応。
エリア詳細(5件)+−
関東
東京湾・相模湾が主なフィールド。投げ釣り・船釣りともに人気が高い。 マコガレイが主で、種小名「yokohamae」は横浜近海に由来するほど古くから好漁場。 投げ釣りは11〜3月がベストシーズン。船カレイは東京湾・相模湾で乗合船が出ている。
エリア詳細(10件)+−
東海
駿河湾・伊勢湾・三河湾が主なフィールド。マコガレイが中心で、温暖な気候のため本州太平洋側では最もシーズンが長いエリア。 投げ釣りは11〜3月がシーズン。静岡の焼津・清水、愛知の知多半島・渥美半島が人気ポイント。サーフ・波止・漁港と多彩なフィールドが揃う。 船カレイは伊勢湾・三河湾で乗合船が出ている。
エリア詳細(9件)+−
近畿
大阪湾・播磨灘・若狭湾が主なフィールド。マコガレイが中心で、関西では「マコ」と呼ばれ親しまれている。 投げ釣りは11〜3月がベストシーズン。瀬戸内海側は波穏やかで投げ釣りしやすく、初心者でも入門しやすい。 船カレイは大阪湾・播磨灘で乗合船が出ており、小突き釣りで数・型ともに狙える。子持ちカレイの時期は人気が高い。 紀南(白浜・串本)は黒潮の影響で水温が高くカレイの分布域外のため対象外。
エリア詳細(8件)+−
山陰・山陽
瀬戸内海側(岡山・広島・山口)がマコガレイの好漁場。山陰側(鳥取・島根)でもマガレイが狙える。 投げ釣りは10〜4月がシーズン。瀬戸内は波穏やかで投げ釣りしやすい。 船カレイは瀬戸内海で乗合船が充実。
エリア詳細(3件)+−
四国
瀬戸内海側(香川・愛媛)でマコガレイが狙える。高松・今治・松山周辺が主なポイント。 投げ釣りは11〜3月がベストシーズン。鳴門海峡周辺も砂泥底でカレイの実績がある。 太平洋側(土佐・高知)は黒潮の影響で水温が高くカレイの分布域外のため対象外。宇和海でも実績は限定的。 船カレイは瀬戸内海で乗合船が出ている。
エリア詳細(3件)+−
九州・沖縄
北九州〜大分沿岸でマコガレイが狙える。大分県別府湾の「城下ガレイ」は1匹数千円の高級ブランドとして珍重される。 投げ釣りは11〜3月がベストシーズン。関門海峡・別府湾・中津干潟などが人気ポイント。 南九州・沖縄はカレイの分布域外。
エリア詳細(3件)+−
カレイの釣り方・おすすめタックル
カレイの投げ釣り
冬の風物詩。ジェット天秤仕掛けを遠投し、置き竿でアタリを待つ。5〜10分に一度の誘いが釣果を左右する。
関連動画
投げ釣り(ジェット天秤仕掛け)の仕掛け図
おすすめロッド
3.6-4.2m(12-14ft) / オモリ負荷25-30号(CXクラス・中硬調)
選ぶ理由
遠投性と繊細な穂先を備えるCXクラス(中硬調)が標準。25〜30号はシロギスからカレイ・アイナメまで対応できる万能調子。
潮流が速い場所では硬め(EXクラス)を好む釣り人もいます。
おすすめリール
5000-8000番
選ぶ理由
スピニングリール(投げ専用)はスプール径が大きく、遠投後の回収効率が良いです。
ハイギアが便利だが、カレイは待ちの釣りなので極端にハイギアである必要はありません。ドラグ性能は重要ではないが、スムーズな巻き上げが快適。
おすすめライン
ナイロン3-4号 / PE1.5-2号
選ぶ理由
ナイロン3-4号は伸びがあり食い込みが良く、カレイの繊細なアタリでもバラシにくいです。
PE1.5-2号は感度・遠投性に優れるが、力糸(テーパーライン12号)が必須です。初心者はトラブルが少ないナイロンが扱いやすいです。
リーダー
6-12号(力糸テーパーライン) (10-15m(テーパー区間))
選ぶ理由
投げ釣りではPE0.8号と力糸(テーパーライン PE0.8→6号)の接続が必須で、力糸は遠投時のフルスイングで瞬間的にかかる負荷を太い部分で受け止め、ラインブレイクを防止します。
市販のテーパーライン一体型PEを使えば結束不要で手軽に対応できます
仕掛け
選ぶ理由
ジェット天秤は遠投性に優れ、着底後の仕掛けが立ちやすい。2本針で広範囲を探り、枝スを短め(10cm)にすることで絡みにくく根掛かりも減らせる。
潮流に流されにくい重めのオモリで底をキープです
ベストシーズン
冬(11-3月)
おすすめ時間帯
朝マヅメ・夕マヅメ・潮変わり目
おすすめポイント
砂泥底のサーフ・港内・波止。カケアガリ・深み・海藻帯近く・潮のヨレがポイント。オモリを引いて重く感じる場所がカケアガリで好ポイント
釣り方のコツ
基本の流れ
仕掛けを遠投し、糸フケを取って置き竿でアタリを待ちます。竿は2〜4本並べ、広範囲を探ります。
誘い方
5〜10分に一度、誘いを入れます。「さびき」(ゆっくり底を引きずる)または「オモリ跳ね上げ」(砂煙でアピール)が基本です。カレイは音や振動に反応するため誘いが重要です。
アタリとアワセ
「ヒラメ40、カレイ20」の格言通り、アタリから20秒ほど待ってから合わせます。穂先がクンクンと叩くアタリが出たら、しっかり食い込ませてから大きく合わせます。
エサの交換
エサは新鮮に保つことが重要です。回収ごとにエサをチェックし、傷んでいたら交換します。時合に入ったら手返しを早めてチャンスを逃しません。
渋い時の対応
まず誘いを入れる頻度を上げます。通常5分に1回のところを3分に1回にしてみます。
反応がなければエサをマムシに変更します。アオイソメより集魚効果が高く、渋い状況では特に効果的です。
段差仕掛けで臭いと動きの物量作戦を展開したり、仕掛けにビーズや発光玉を追加してアピール力を高めるのも有効です。それでもダメならポイントを移動します。
カレイの時合は1時間〜30分と短いので、近くで釣れたら即座にエサ交換・打ち返しで勝負します。
根掛かりが多い場所ではさびき誘いを控え、放置スタイルも有効な場合があります。また、カレイは口が意外と柔らかいので、強すぎるアワセは口切れの原因になります。
カレイの船釣り(小突き釣り)
先調子の竿で穂先の曲がりを利用し、小刻みにエサを躍らせる「小突き釣り」が主流。沖の大型「座布団」クラスも期待できます。
関連動画
船カレイ(片天秤小突き仕掛け)の仕掛け図
おすすめロッド
1.5-2.1m(5-7ft) / オモリ負荷30-50号
選ぶ理由
先調子(7:3〜8:2)の竿で穂先の曲がりを利用し、小刻みに誘う。感度重視で軽くトントンと底を叩く動作に適した調子で、カレイの繊細なアタリも逃しません。
胴調子は誘いがダイレクトに伝わりにくく不向き。
おすすめリール
100-200番
選ぶ理由
小突き動作のためローギア〜ノーマルギア(5.0-5.5程度)で十分です。カウンター付きはタナ取りに便利で、深場でも正確に底を取れます。
電動リールは50m以深の深場対応や手返し重視の場合に選びます。
おすすめライン
PE1.5-2号
選ぶ理由
PE1.5-2号で感度確保し、小さなアタリも穂先に伝わる。伸びが少ないため小突きの動作がダイレクトにエサに伝わり誘いが効きます。
リーダーはフロロカーボン5号を1-2m接続し、根ズレ対策です。
リーダー
3号 12lb (1-1.5m)
選ぶ理由
フロロカーボン3号(12lb)リーダーはPE1.5号の根ズレ耐性の弱さを補い、テンビン周辺での擦れによるラインブレイクを防止します。
リーダー長は1〜1.5m程度でテンビンから仕掛けまでの間を保護し、フロロの低伸度がカレイの微妙なアタリを逃さず手元に伝達します
仕掛け
選ぶ理由
片天秤は仕掛けが海底で安定しやすく、潮流に流されにくい。2〜3本針で広範囲を探り、枝ス15-20cmで絡み防止。
オモリは水深・潮流で調整し、深場や速潮は重め(40-50号)を選択します
ベストシーズン
冬(11-3月)
おすすめ時間帯
日中(朝マヅメ〜)
おすすめポイント
砂泥底の沖合、水深10-50m。カケアガリ・根周りがポイント
釣り方のコツ
基本の流れ
船から仕掛けを下ろし、オモリが底に着いたらわずかに持ち上げ、小刻みにトントンと底を叩く「小突き」でエサを躍らせます。先調子の竿で穂先の曲がりを利用するのがコツです。
小突きの動作
穂先の曲がりを利用し、軽くトントンと底を叩きます。大きく動かすのではなく、小刻みな振動でエサをアピールします。
リズムは「トン、トン、トン…」と一定のテンポが基本だが、活性が低い時は弱めの小突きに変えます。小突きは底から5〜10cm程度でオモリを持ち上げて行います。
アタリとアワセ
穂先にコンコンと伝わるアタリが出たら、一呼吸おいてから合わせます。カレイは口が硬くないので、強いアワセは不要です。送り込んで重みが乗ったらスイープに合わせます。
時合のチャンス
朝マヅメと潮変わり目が時合です。時合は30分〜1時間と短いことが多いので、集中して手返しを早めます。周りで釣れ始めたら即座にエサをチェックし、鮮度の良いエサで勝負します。
渋い時の対応
まず小突きの大きさとリズムを変えてみます。活性が低い時は強い小突きよりも弱く繊細な小突きの方が効果的です。
それでも反応がなければエサをマムシに変更します。マムシは集魚効果が高く、渋い状況を打開できることが多いです。
仕掛けにビーズや発光玉を追加してアピール力を上げたり、タナを少し上げて底から50cm〜1m程度を探ってみるのも有効です。
小突き釣りは穂先の感度が命なので、風や波が強い日は釣りにくいです。また、船の揺れで自然と小突きになってしまうため、穏やかな日を選ぶのがベストです。
根周りでは根掛かりに注意し、オモリが底に着いたら少し持ち上げた状態をキープします。