アナゴの釣り方・タックル完全ガイド
江戸前天ぷらに欠かせない夏の夜釣りターゲット。河口や港湾のブッコミ釣りで手軽に狙え、天ぷら・蒲焼は絶品。初心者から上級者まで楽しめる。
動画でわかる:アナゴの釣り方
独断で発掘した参考になるYouTubeチャンネルと動画をご紹介
ぶっこみ釣りの参考動画
船釣り(小突き釣り)の参考動画
アナゴタックルで狙える他の魚
※ アナゴと同じタックル構成で狙える魚種です
アナゴの特徴・生態
釣り方
岸からのぶっこみ釣りと船からの小突き釣りが主流です。ぶっこみ釣りは夜の河口・港湾で行い、遊動式中通しオモリ仕掛けでイソメやサンマ切り身をエサに使います。船釣りは江戸前スタイルで、短い専用竿を2本対で使い、底を小突いて誘います。アタリは「フワフワ」という繊細な前アタリから始まり、本アタリまで待ってからアワセるのがコツです。針を飲み込まれやすいので、ハリ外しは必携。
生態と習性
北海道以南から東シナ海の沿岸の砂泥底に分布します。完全な夜行性で、昼間は砂泥に潜って休み、日没後に活発に捕食活動を行います。嗅覚が非常に発達しており、ニオイの強いエサに好反応を示します。肉食性で小魚・甲殻類・多毛類を捕食。水温18〜26℃が適水温で、水温上昇とともに浅場に接岸し、冬は深場に落ちます。産卵場は沖ノ鳥島南方の深海と推定されています。
食文化など
江戸前寿司・天ぷらには欠かせない高級食材で、「江戸前穴子」はブランドとして確立しています。東京湾産の羽田沖・金沢八景・小柴沖などが名産地。旬は6〜8月の夏で、脂がのって身が柔らかくなります。煮穴子(ふっくら甘辛のタレで煮含める)、白焼き(ワサビ醤油であっさり)、天ぷら(サクサク衣と身の柔らかさ)が代表的な調理法。肝は珍味として人気があります。近年は漁獲量減少で価格が高騰し、天然物は高級料亭向けが多い状況です。
地方名
関東では一般に「アナゴ」、関西では「ハモ」と混同されることがありますが別種です。大型は「メソ」と呼ばれることもあります。
アナゴのベストシーズン・釣れる時期
| おかっぱり | 船 | |
|---|---|---|
| 春 | △水温上昇でシーズン入り。GW頃から夜釣りで狙えるが本格化は夏 | ○羽田沖・金沢八景で出船開始。小突き釣りで30-40cm主体 |
| 夏 | ◎夜釣り最盛期。日没後2時間が時合い、河口・港湾で数釣り | ◎江戸前スタイルの小突き釣り本番。40-50cmの良型も交じる |
| 秋 | ○10月頃まで岸釣り成立。水温低下で徐々に深場へ移動 | ◎秋が最盛期。50-60cm「メソ」サイズの大型が期待できる |
| 冬 | ×低水温で深場へ落ち、岸からは厳しい。2月後半から兆しあり | ○深場(水深20-30m)で船から狙える。出船数少なくオフシーズン |
適水温: 18-26℃
アナゴの季節別攻略ガイド
春(3〜5月)のアナゴ釣り
水温18℃前後に上昇すると活性が戻り始めます。GW頃から夜釣りで狙えるが本格シーズンは夏。
ぶっこみ釣りは日没後の短時間勝負。イソメ・サンマ切り身をエサに遊動式中通しオモリ仕掛けで底を狙います。
船は羽田沖・金沢八景で出船開始、小突き釣りで30-40cmサイズが主体。
夏(6〜8月)のアナゴ釣り★ベストシーズン
梅雨明け以降が本番で、日没後2時間が最も釣れる時合いです。水温22-26℃が適水温。
ぶっこみ釣りは河口・港湾で竿を複数本出して広範囲を攻めます。イソメの房掛けやサンマ切り身でニオイでアピール。
船は江戸前スタイルの小突き釣りで数釣りが楽しめ、40-50cmの良型も交じります。暑い夜の涼しい夜釣りとして人気です。
秋(9〜11月)のアナゴ釣り★ベストシーズン
水温低下まで好調が続き、10月頃までは岸からのぶっこみ釣りも十分成立します。型も良くなる時期。
船釣りは秋が最盛期で50-60cmの大型「メソ」サイズも期待できます。エサはサンマ切り身・イソメが定番です。
11月後半は水温低下で深場へ移動し始めるため、岸からは厳しくなります。
冬(12〜2月)のアナゴ釣り
低水温(15℃以下)で砂泥底の深場に落ち、岸からのぶっこみ釣りは厳しいです。活性も低く釣果は期待薄。
船釣りなら深場(水深20-30m)で狙えるが出船数も少なくシーズンオフ。冬場は他のターゲットへ切り替えを推奨です。
2月後半から水温上昇の兆しがあれば早場所でポツポツ釣れ始めます。
アナゴ釣りの地域別ポイント・攻略法
北海道
函館湾・噴火湾で夏(7-9月)に夜釣りで狙えるが、本州に比べて個体数は明らかに少ない。水温が低いため夜釣りシーズンも短く、7-8月の2ヶ月程度がメイン。 ぶっこみ釣りで30-40cmサイズが主体。本州以南での釣行を推奨するが、道南在住者には夏の夜釣りターゲットとして成立する。
東北(日本海側)
酒田港・新潟港周辺で6-9月に夜釣りで狙える。太平洋側より個体数は少ないが、港湾のテトラ際や河口の砂泥底がポイント。 イソメの房掛けやサンマ切り身で匂いを拡散させて誘う。30-45cmサイズが主体で日没後の短時間勝負。常夜灯周りも好ポイント。地元アングラーには夏の定番ターゲット。
エリア詳細(3件)+−
東北(太平洋側)
仙台湾・松島湾・石巻周辺で6-10月に狙える。特に仙台港・塩釜港は足場も良くファミリーにも人気の夜釣りスポット。 ぶっこみ釣りで竿を複数本出し、河口・港湾の砂泥底を広範囲に攻める。夜釣りで数が出ることも。30-50cmサイズが主体で、秋口には型も良くなる。
エリア詳細(5件)+−
上越・北陸
直江津・富山・金沢周辺の港湾で6-9月に夜釣りで狙える。太平洋側より魚影は薄めだが、港湾内の砂泥底・常夜灯周りがポイント。 アオイソメの房掛けに加えサバ切り身の脂で集魚力を強化する戦略が有効。30-40cmサイズが主体で、日本海特有の潮回りを意識すると釣果が伸びる。
エリア詳細(5件)+−
関東
東京湾が「江戸前アナゴ」のブランド産地で、船釣りは羽田沖・金沢八景・小柴沖が人気。6-10月に出船し、小突き釣りで40-60cmの良型が狙える。 岸からは横浜・木更津・船橋の港湾・河口で夜のぶっこみ釣り。相模湾・外房も砂泥底のポイントで夏場に狙える。全国で最も実績が高いエリア。
エリア詳細(11件)+−
東海
伊勢湾(名古屋港・師崎・津)と駿河湾(清水・焼津)が主要ポイント。6-10月の夜釣りで数が出る好漁場で、船釣りも盛ん。特に三河湾は江戸前に次ぐ好漁場。 ぶっこみ釣りは港湾・河口の砂泥底で、イソメ・サンマ切り身をエサに30-50cmサイズを狙う。
エリア詳細(9件)+−
近畿
大阪湾(泉南・堺泉北)と播磨灘(明石・姫路)が主要ポイント。特に瀬戸内のアナゴは身質が良いと全国的に評判。 6-10月の夜釣りでぶっこみ釣り、船釣りも盛ん。紀伊半島南部は砂泥底が少なく魚影薄め。明石・姫路周辺は良型が出やすいエリア。
エリア詳細(9件)+−
山陰・山陽
瀬戸内海(広島・岡山・倉敷)のアナゴは身質の良さで全国的に有名。「瀬戸内穴子」はブランド品として高値で取引される。 6-10月の夜釣りでぶっこみ釣り、船釣りも盛ん。山陰(日本海側)は砂泥底が少なく魚影薄めのため、瀬戸内側を推奨。40-60cmの良型が高い確率で掛かる。
エリア詳細(3件)+−
四国
瀬戸内側の高松・坂出・今治周辺が好ポイント。6-10月の夜釣りでぶっこみ釣りが成立し、港湾・河口の砂泥底がメインポイント。 太平洋側(高知など)は黒潮の影響で砂泥底が少なく、アナゴの生息に適さないため魚影は非常に薄い。四国で狙うなら瀬戸内側一択で、外洋側の一部は分布域の端に当たる。
エリア詳細(3件)+−
九州・沖縄
博多湾・有明海・長崎周辺が主要ポイント。6-10月の夜釣りぶっこみで数が出る好漁場。有明海のアナゴは特に大型(60cm超)が出ることで知られる。 南九州は魚影薄め、沖縄本島以南はサンゴ礁域中心でアナゴの砂泥底生息環境が極めて少なく、沖縄離島(宮古島・石垣島)は実質的に分布域外。九州北部〜中部での釣行を推奨。
エリア詳細(7件)+−
アナゴの釣り方・おすすめタックル
アナゴのぶっこみ釣り
夜の河口・港湾でアナゴを狙う定番の岸釣り。遊動式中通しオモリ仕掛けで底に置き、イソメやサンマ切り身をエサに使います。日没後2時間が最も釣れる時合いです。
関連動画
ぶっこみ釣り仕掛けの仕掛け図
おすすめロッド
2.7-3.6m / M(オモリ負荷10-20号)
選ぶ理由
先調子(7:3〜8:2)でアナゴの繊細な前アタリ(フワフワ感)を穂先で感知しやすいです。
オモリ負荷10-20号に対応した強度があり、30-50m程度のちょい投げが快適です。
長さ2.7-3.6mは港湾・河口での取り回しに適切で、複数本を並べて置く夜釣りスタイルにも適合。
硬すぎると喰い込みが悪くなるため、やや柔らかめを選ぶのがコツです。
おすすめリール
2500-3000番
選ぶ理由
ぶっこみ釣りは投げて置くスタイルのためスピニングリールが向いています。
ギア比はノーマル(5.0-5.3)でもハイギア(6.0以上)でも問題ないが、アナゴの引きは強くないためノーマルで十分です。
2500-3000番は道糸ナイロン3-5号を十分に巻けてバランスが良いです。ドラグ性能より耐久性・巻き心地を重視して選びます
おすすめライン
3-5号
選ぶ理由
ナイロン3-5号は適度な伸びがありアナゴの引きを吸収してバラシを防止します。夜釣りでもライントラブルが少なく初心者にも扱いやすいです。
PEでも釣れるが、投げっぱなしで置く釣りのためナイロンの方がトラブルフリー。3号はちょい投げ向き、5号は遠投や根掛かりの多いポイント向けです。
リーダーは不要で通し仕掛けがシンプルです。
仕掛け
選ぶ理由
遊動式中通しオモリ仕掛けはアタリがダイレクトに穂先に伝わり、アナゴがエサを咥えた時にオモリの重さを感じにくく違和感を与えない。
ハリスは短め(1ヒロ程度)でアタリが明確に出るです
ベストシーズン
夏(6-10月)
おすすめ時間帯
日没後~深夜(時合いは日没後2時間)
おすすめポイント
河口の砂泥底、港湾のテトラ際、常夜灯周り、船溜まり
釣り方のコツ
基本操作
遊動式中通しオモリ仕掛けを投げ込み、底に置いて待つ釣り。竿先に鈴かケミホタルを付けてアタリの視認性を確保します。
複数本の竿を出して広く攻めると効率的です。時々竿を上下に動かして仕掛けを揺らし、エサをアピールしてください。
底を引きずりすぎると根掛かりするので注意。
アタリと合わせ
「フワフワ」「フワン」という微かな前アタリから始まります。ここで合わせても針掛かりしません。
本アタリ——グーッと持っていく感触——まで待ってから大きく合わせます。早アワセ厳禁。
エサは大きめに付けると良型が食いやすいです。
注意事項
夜釣りなので足元の安全確認が最優先。ヘッドライト必携で、常夜灯のない場所では足場をよく確認してから竿を出します。
アナゴは歯が鋭いので素手で掴まないこと。針を飲み込みやすいのでハリ外しを準備し、深く飲まれたらハリスを切ってください。
ヌメリ対策のタオルと、鮮度が落ちやすいので氷多めのクーラーボックスも忘れずに。
アナゴの船釣り(小突き釣り)
東京湾など沖合で船からアナゴを狙う江戸前スタイル。短い専用竿を2本対で使い、底を小突いて誘う「小突き釣り」が特徴。夕方〜夜の出船で数釣りが楽しめます。
関連動画
船アナゴ仕掛け(小突き釣り)の仕掛け図
おすすめロッド
1.2-1.8m / 7:3〜8:2調子、オモリ負荷15-30号
選ぶ理由
先調子(7:3〜8:2)はアナゴの「フワフワ」という繊細な前アタリを穂先で感知しやすく、底を小突く誘い動作も操作性抜群。
短め(1.2-1.8m)で取り回しが良く、2本対で使う江戸前スタイルに適切です。オモリ負荷15-30号対応で水深・潮流に合わせて調整可能です。
硬すぎると喰い込みが悪くフッキング失敗、柔らかすぎると感度・操作性が低下するためバランスが重要です
おすすめリール
小型(PE1-2号100m)
選ぶ理由
船下小突き派はベイトリールが道糸の出し入れが楽で細かい棚調整がしやすいです。チョイ投げ派はスピニングリール(2000-2500番)が投げやすく重心が安定。
ギア比はノーマル〜ハイギアが汎用的で、アナゴの引きは強くないためドラグ性能より操作性・耐久性を重視します。PE1-2号を100m巻ければ十分です
おすすめライン
1-2号
選ぶ理由
PE1-2号は伸びが少なく小突きの操作がダイレクトに伝わり、繊細なアタリも感知しやすいです。1号は浅場・緩い潮流向き、2号は深場・速潮向きで使い分けます。
リーダーはフロロ3-5号を1m程度、根ズレや歯による切断対策。ナイロンでも釣れるが操作性・感度でPEに劣ります
リーダー
3-5号 12-20lb (1-1.5m)
選ぶ理由
フロロカーボン3-5号リーダーはPE1-2号と組み合わせて根ズレ耐性を確保し、テンビン周辺での擦れやアナゴの鋭い歯によるラインブレイクを防止します。
アナゴは歯がヤスリ状で飲み込み時にハリスを削るため、フロロの高い耐摩耗性が不可欠です
基準をつかむ代表候補
ここでは代表例だけを見て、方向をつかみます。基準を固める時は、上の CTA から rod / line の入口へ戻ります。
アナゴの口切れを防ぐ適度な強度。底の根ズレ対策と細仕掛けで喰い込みを重視。カレイ・キス船でも兼用できる標準設定
大型アナゴ・マダコが混じる場合の強化設定。根の荒い場所や潮が速い場面での安心感。タチウオ・根魚混じりの五目釣りにも対応
仕掛け
選ぶ理由
テンビン式仕掛けのハリス5cm程度の短ハリスは、底付近を効率的に攻められる。アナゴの就餌層は底から10cm程度のため、短ハリスで仕掛けを底に集中させる。
オモリ15-25号は水深・潮流で調整し、浅場は15号、深場・速潮は25号を使用です
ベストシーズン
夏(6-10月)
おすすめ時間帯
夕方~深夜(日没前後が時合い)
おすすめポイント
砂泥底の沖合ポイント、水深10-30m
釣り方のコツ
基本操作
船長の指示棚に仕掛けを落とし、オモリが着底したら糸フケを取ります。竿先を小刻みに上下させる「小突き」で底を叩き、音とエサの動きでアナゴを誘います。
オモリの上下幅はハリス分(5cm程度)だけ。エサが底から離れすぎないのがポイントで、アナゴの就餌層は底から10cm程度と言われています。
江戸前スタイルでは短竿2本を交互に操作します。
アタリと合わせ
前アタリは「フワフワ」「モゾモゾ」と微かに手元に伝わります。ここで合わせても掛かりません。
穂先を送ってやり、オモリの重さを感じさせないまま本アタリ——グッと引き込む感触——を待って合わせます。船下で反応がない時はチョイ投げ(10-20m)で広範囲を探るのも有効です。
注意事項
夜釣り・夕まずめ出船が多いので、ライフジャケット着用を徹底。船上は暗いのでヘッドライト持参してください。
アナゴは歯が鋭く素手で掴むと怪我をするため、タオルで頭を押さえるか専用グローブを使います。針を飲み込みやすいのでハリ外し・プライヤーを準備し、深く飲まれたらハリスを切って新しい針に交換。
ヌメリ対策でタオルは複数枚を。船酔いしやすい人は前日夜と当日朝に酔い止めを服用してください。