バショウカジキの釣り方・タックル完全ガイド
バショウカジキは外洋に生息する大型回遊魚。帆を広げたような大きな背びれが特徴で「セイルフィッシュ」とも呼ばれる。マカジキ類より小型だがジャンプが多く、ライトタックルでスポーティな釣りが楽しめる。
動画でわかる:バショウカジキの釣り方
独断で発掘した参考になるYouTubeチャンネルと動画をご紹介
ライトトローリングの参考動画
キャスティングの参考動画
バショウカジキタックルで狙える他の魚
※ バショウカジキと同じタックル構成で狙える魚種です
バショウカジキの特徴・生態
釣り方
トローリング(引き釣り)やキャスティングで狙います。ジャンプが多く、エラ洗いで針が外れやすいためスリリングなファイトが楽しめます。マカジキ類より小型のため、ライトタックルでも狙えるのが魅力。活性が低いときはトローリング速度を落とし、スローなアクションで誘うのが有効です。沖縄・先島諸島では通年釣果があり、国際的な釣りトーナメントも開催されています。平塚・串本・那覇が主要出船地です。
カジキ類の中で最も高速に泳ぐ大型回遊魚で、時速110km以上の記録を持つ「海で最も速い魚」です。背びれを大きく広げた姿が芭蕉の葉に似ることが和名の由来で、英名はセイルフィッシュ(Sailfish)。ビルフィッシングの入門種として世界的に人気があります。 【生態と習性】外洋の表層に生息する大型回遊魚で、暖流に沿って回遊し、黒潮の影響を受ける海域に多い。イカ類・イワシ類・サバ類などを捕食し、群れで捕食してナブラ(鳥山)を形成することもあります。適水温は21〜28℃。背びれを広げてイワシの群れを囲い込み、吻で叩いて弱らせてから捕食する独特の協調行動が観察されています。
食文化など
身は淡白でやや水っぽいですが、刺身・フライ・照り焼きで食べられます。ただしスポーツフィッシングの対象としての価値が高く、キャッチ&リリースが基本。市場への流通量は少なく、食用としてより国際的なゲームフィッシングのターゲットとしての評価が高い魚です。
地方名
「バショウカジキ」「セイルフィッシュ」「セール」と呼ばれます。沖縄では「アカジキ」、高知では「スギヤマ」の地方名もあります。
バショウカジキのベストシーズン・釣れる時期
| おかっぱり | 船 | |
|---|---|---|
| 春 | −外洋性魚種のため岸からは狙えない。ボート専用。 | ○シーズン序盤。黒潮の接近とともに外洋で回遊開始。相模湾・駿河湾で5月から狙える。 |
| 夏 | −外洋性魚種のため岸からは狙えない。専用ボートが必要。 | ◎ベストシーズン。水温上昇で活性が高まり、各地でトローリング・キャスティングともに好釣果。 |
| 秋 | −外洋性魚種のため岸からは狙えない。ボート専用の釣り。 | ◎夏に引き続き好調。水温が安定しており10月頃まで各地で狙えるシーズン。 |
| 冬 | −外洋性魚種のため岸からは狙えない。ボート専用の釣りとなる。 | △本州沿岸はオフシーズン。沖縄・先島諸島など最南端の海域では通年可能性あり。 |
適水温: 22〜28℃
バショウカジキの季節別攻略ガイド
春(3〜5月)のバショウカジキ釣り
黒潮の接近とともに回遊が始まる時期。5月から本格的に狙えるようになります。ライトトローリングはキャスティングどちらも可能です。相模湾・駿河湾・沖縄が主なエリアで、専用船で出船します。
夏(6〜8月)のバショウカジキ釣り★ベストシーズン
バショウカジキのハイシーズン。水温上昇で活性が上がり、相模湾、駿河湾、沖縄などで釣果が期待できます。トローリング、キャスティングともに好機。乗合船・仕立て船で狙います。
秋(9〜11月)のバショウカジキ釣り★ベストシーズン
夏に引き続き好調。10月頃まで狙える海域が多いです。黒潮の位置次第では11月も釣果があがることも。活性が低く渋い時はスローなトローリングアクションや小型ルアーで対応します。
冬(12〜2月)のバショウカジキ釣り
水温低下で回遊が減ります。本州沿岸ではトローリング・キャスティングともにオフシーズン。沖縄・先島諸島など南方では通年ライトトローリングの可能性あり。那覇・石垣島では冬でも出船機会があります。
バショウカジキ釣りの地域別ポイント・攻略法
北海道
バショウカジキは熱帯〜温帯の暖流域に分布するため、北海道では基本的に狙えない。適水温21-28℃を満たす海域は本州以南となり、北海道の冷たい海域ではトローリング・キャスティングなどの釣法を問わずカジキ類が回遊してくることはほぼない。バショウカジキを狙いたい場合は相模湾や紀伊半島・沖縄への遠征が必要。
東北(日本海側)
バショウカジキは太平洋側の黒潮域がメイン。日本海側は黒潮の影響が極めて弱く、水温条件を満たさないためほぼ狙えない。日本海でのトローリングやキャスティングによるカジキ類釣果報告はほとんどなく、釣りたい場合は太平洋側への遠征が必要。
東北(太平洋側)
黒潮の蛇行次第では、宮城・福島沖で夏〜秋にバショウカジキが稀に回遊することがあるが、毎年安定しているわけではない。ライトトローリングやキャスティングで狙うことも不可能ではないが、釣れない年も多く、安定した釣果を求めるなら相模湾・紀伊半島・沖縄への遠征が現実的。 三陸・常磐などの沿岸サブリージョンはバショウカジキが狙えない範囲外となるため、サブリージョン分類は省略し、沖合広域での挑戦に絞る。松島湾等の閉鎖性内湾は分布域外で、カジキ類の回遊は確認されていない。
上越・北陸
バショウカジキは太平洋側の黒潮域がメイン。北陸の日本海側は黒潮の影響を受けないため分布域外となる。カジキ類のトローリングやキャスティングの安定した釣果報告はほぼ見られない地域で、狙うなら相模湾や紀伊半島など太平洋側への遠征が必要。
関東
相模湾と三浦沖がバショウカジキの関東フィールド。夏〜秋に黒潮の影響で回遊。鹿島灘・外房・内房・東京湾など沿岸・内湾エリアはバショウカジキが狙えない範囲外で、相模湾・三浦沖の沖合30-50海里が対象となる外洋専用の釣りとなる。平塚・茅ヶ崎・横須賀から乗合船・仕立て船が出船している。東京湾内(東京湾奥・東京湾西・東京湾東)は分布域外で、閉鎖性内湾にバショウカジキが回遊しない。
エリア詳細(5件)+−
東海
駿河湾と遠州灘がバショウカジキの東海圏フィールド。夏〜秋に黒潮の影響で回遊。東伊豆・西伊豆の沿岸部や伊勢湾奥・三河湾などの内湾はバショウカジキが狙えないエリア外となり、駿河湾・遠州灘の沖合が対象外洋ポイントとなる。沼津・清水・御前崎から仕立て船が出船。トローリングとキャスティングどちらも楽しめる。知多半島等の伊勢湾内は分布域外で、カジキ類が回遊する外洋環境ではない。
エリア詳細(6件)+−
近畿
紀伊半島沖(串本・勝浦)がバショウカジキの近畿フィールド。大阪湾奥・大阪湾南・神戸周辺・播磨灘・淡路島などの内湾・半内湾エリアはバショウカジキが狙えない対象外で、紀伊半島沖の外洋30-50海里が釣り場となる。串本・勝浦から仕立て船が出船。関西からアクセスしやすい外洋ゲームの人気エリア。瀬戸内側(神戸〜明石)と日本海側(若狭湾)は分布域外で、バショウカジキが回遊しない。
エリア詳細(4件)+−
山陰・山陽
瀬戸内海は外洋に面していないためバショウカジキは狙えない。山陰側も黒潮の影響が弱く、水温条件を満たしにくい。トローリング・キャスティングで狙うなら紀伊半島・四国太平洋側への遠征が現実的で、広島・岡山の釣り人は串本や土佐清水への遠征が定番となっている。下関等の瀬戸内接続エリアは分布域外で、バショウカジキの回遊記録はない。
四国
高知沖(土佐湾・足摺岬・室戸岬)はバショウカジキの好フィールド。夏〜秋に黒潮の影響で回遊。瀬戸内海側(徳島・香川・愛媛北部)はバショウカジキが狙えない対象外となり、太平洋側の外洋フィールドのみが対象となる。土佐清水・室戸から仕立て船が出船。鳴門等の瀬戸内接続エリアは分布域外で、バショウカジキの回遊条件を満たさない。
エリア詳細(4件)+−
九州・沖縄
沖縄・先島諸島はバショウカジキのメッカ。ほぼ通年トローリング・キャスティングで狙える。九州太平洋側(宮崎・鹿児島)でも夏〜秋に安定した実績。九州西岸(長崎・佐賀・福岡玄界灘側)・有明海・橘湾などの内湾エリアはバショウカジキが狙えない対象外となり、太平洋側・沖縄の外洋が対象フィールド。那覇・宜野湾・石垣から出船。
エリア詳細(4件)+−
バショウカジキの釣り方・おすすめタックル
バショウカジキのライトトローリング
船を走らせながらルアーを引いてバショウカジキを狙います。マカジキ類より小型のためライトタックルで楽しめます。
関連動画
ライトトローリング仕掛けの仕掛け図
おすすめロッド
6-7ft / 20-50lb
選ぶ理由
20-50lbクラスのライトトローリングロッドが標準(オモリ負荷20-50lb相当)。
スローテーパー(胴調子)でバショウカジキのジャンプ・突進に対応できるしなやかさと、魚を寄せるバットパワーを確保です。
マカジキ用より軽量なタックルで楽しめます。
基準をつかむ代表候補
ここでは代表例だけを見て、方向をつかみます。基準を固める時は、上の CTA から rod / line の入口へ戻ります。
バショウカジキ向けの標準モデル。ジャンプ時のショックを吸収しながらスポーティなファイトが楽しめる。
おすすめリール
20-50lb クラス(レバードラグ)
選ぶ理由
20-50lbクラスのトローリング用ベイトリール(レバードラグ)が標準です。滑らかなドラグ性能が必要です。
バショウカジキのジャンプに対応できるスムーズなドラグ設定が重要です。
基準をつかむ代表候補
ここでは代表例だけを見て、方向をつかみます。基準を固める時は、上の CTA から rod / line の入口へ戻ります。
バショウカジキ向けの標準。レバードラグでドラグ調整がしやすく、ジャンプ時の急な負荷変化に対応できる。
おすすめライン
PE4-6号
選ぶ理由
PE4-6号が標準です。トローリングでは200-400mのラインキャパが必要で、カジキの突進・走りに対応できる号数を選びます。
ダブルラインシステム(ビミニツイスト)とウインドオンリーダーの組み合わせが基本です。マカジキ用より細めのタックルで楽しめます。
リーダー
20号 80lb (5-10m)
選ぶ理由
フロロカーボン80lb前後(20号)のリーダーが標準です。バショウカジキの剣状の上顎でラインカットを防ぐためやや太めを使用です。
PEラインとの接続が必要です。
基準をつかむ代表候補
ここでは代表例だけを見て、方向をつかみます。基準を固める時は、上の CTA から rod / line の入口へ戻ります。
ベストシーズン
夏から秋(6-10月)
おすすめ時間帯
日中
おすすめポイント
外洋、黒潮の影響を受ける海域、潮目
釣り方のコツ
基本操作
船を5-10ノット程度で走らせ、後方にルアーを流します。複数本のロッドをセットし、広範囲を探ります。アウトリガーを使うと左右に広く広げられます。潮目や鳥山周辺を重点的に探ります。
誘い方
小型のトローリングルアー(コナヘッド、スカートなど)を使用です。スプラッシュを出しながら泳ぐルアーを選びます。
ルアーのサイズは10-20cmが標準で、カラーはブルー・ピンク・パープルなど派手な色が有効です。
アタリとアワセ
アタリはリールのドラグが唸る瞬間です。ラインが引き出されたらロッドを手に持ちファイト開始です。急いでドラグを締めすぎないようにします。
ファイト
バショウカジキはジャンプが多く、エラ洗いで針が外れやすいです。ジャンプ時はロッドを下げてテンションを維持します。100m以上の走りにも対応できるスムーズなドラグ設定が重要です。
注意事項
ライフジャケット着用必須です。外洋での釣りのため気象・海象に十分注意します。出船前に必ず天気予報を確認し、急な悪天候に備えた装備と連絡手段を確保します。船長の指示に従って行動することです。
バショウカジキのキャスティング
ポッパーやダイビングペンシルを遠投してバショウカジキを狙います。ナブラ(鳥山)に直接ルアーを投げ込む臨場感あふれる釣り。
関連動画
キャスティング仕掛けの仕掛け図
おすすめロッド
7.8ft / MH
選ぶ理由
7.8ftのMHパワー・ファストテーパーはダイビングペンシル・ポッパーのジャーク操作に必要なバットパワーと、カジキのランに追従するティップの柔軟性を確保です。
MHは40〜80gのルアーウェイトに対応しバショウカジキに適切です。
基準をつかむ代表候補
ここでは代表例だけを見て、方向をつかみます。基準を固める時は、上の CTA から rod / line の入口へ戻ります。
バショウカジキのルアーキャスティング標準モデル。
40〜80gのダイビングペンシル・ポッパーを正確にキャストしカジキの突進に耐えるバットパワーでファイトをコントロール。
おすすめリール
10000番
選ぶ理由
10000番はバショウカジキのキャスティングに必要なドラグ力(最大20〜25kg)とPE5号300mの糸巻量を確保できる番手。
ギア比5.7:1前後のハイギアで素早い回収とファイト時の巻き上げトルクを確保です。
おすすめライン
PE5号
選ぶ理由
PE5号はバショウカジキのキャスティングに適切です。直線強度約35kgが確保でき、ダイビングペンシル60〜80gを60m以上キャストできます。
リーダーとの接続はFGノットが基本です。
リーダー
30号 130lb (2-3m)
選ぶ理由
フロロカーボン130lb前後(30号)のリーダーはカジキの吻によるラインカットを防ぐ太さ。PEラインとの接続が必要です。
基準をつかむ代表候補
ここでは代表例だけを見て、方向をつかみます。基準を固める時は、上の CTA から rod / line の入口へ戻ります。
ベストシーズン
夏から秋(6-10月)
おすすめ時間帯
日中
おすすめポイント
ナブラ・鳥山・潮目・外洋沖合
釣り方のコツ
基本操作
バショウカジキのナブラ(鳥山)や潮目を見つけたら素早くキャストです。ダイビングペンシルやポッパーを激しくジャークして水面で大きなアクションを出します。
ルアーサイズは150-200mm・ウェイト60-80gが標準です。
誘い方
ダイビングペンシルは大きくダイブ&ポーズを繰り返します。ポッパーはスプラッシュと泡を出しながら引きます。バショウカジキがルアーを追いかけてきたらアクションを止めずに引き続けることが重要です。
アタリとアワセ
水面でルアーを食った瞬間にロッドをしっかりスウィープアワセします。ラインが走ったらドラグを信じてファイト開始です。早アワセよりもロッドを曲げて重さを感じてからアワせます。
ファイト
バショウカジキはジャンプが多くエラ洗いでバレやすいです。ジャンプ時はロッドを下げてテンションを維持(バウイング)します。100m以上のランにも対応できるスムーズなドラグ設定が必要です。
注意事項
ライフジャケット着用必須です。外洋での釣りのため気象・海象に十分注意します。船長の指示に従いナブラに素早く対応できるよう常にキャスト体勢を整えておきます。