船からカツオのナブラめがけてメタルジグやポッパーをキャストする興奮度の高い釣法。ナブラ打ちのスピード感と正確性が釣果を左右する。駿河湾・相模湾が盛んで、シイラやワラサも同じタックルで狙える汎用性がある。
6.6ftのMHパワーを選びます。レギュラーファスト(先調子寄り)の調子で、30〜60gのジグやポッパーをフルキャストできるバットパワーがあり、船上の限られたスペースでも取り回しやすいです。カツオの猛烈なファーストランにも竿が負けません。プロアングラー実測では8ft帯(オシアプラッガー S83L/アウトレイジ C80-3)が遠投性能と小型ペンシル操作のバランスで主流ですが、乗合船の取り回し優先なら6.6〜7.4ftが扱いやすい選択です。
6000番のハイギアを選びます。PE3号を200m以上巻けてドラグ10kg以上あれば十分です。ナブラ打ち後の高速巻きと、カツオの走り(50m以上走る個体もいます)に追従するドラグの滑らかさが大事です。プロ実測では「ステラ SW 6000XG」(SHIMANO・田代誠一郎/高知)、「セルテート SW 6000-H」(DAIWA・ウォーリー真/尾鷲)が定番。キハダ兼用なら「ツインパワーSW 8000HG」クラスへ番手アップする選択肢もあります(uosoku 11807, 19370, 17709)。
PE3号を使います。直線強力22kgでカツオに十分な強度がありつつ、太くするとナブラに届かなくなるリスクがあります。8本編みを選ぶとキャスト時の滑りが良く飛距離が伸びます。
フロロ12号50lb(1.5〜2m)が標準。カツオは首を激しく振り、硬い口周りやエラ蓋でPEが擦れやすいのでフロロの耐摩耗性でラインブレイクを防ぎます。PEとはFGノットで結束し、揺れる船上でもアシストツールを使えば確実に組めます。プロ実測ではナイロン50〜70lbを選ぶアングラーも多く、田代誠一郎は小型ペンシル使用時にリーダー実効1m以内まで切り詰めて飛行性と精度を高める設計(釣り百景 #559・uosoku 11807)。
メタルジグ60-150gやポッパーでナブラを直撃します。カツオの群れは足が速いので素早いキャストが勝負です メタルジグの速い動きがカツオの追い食い本能を刺激します。ナブラ撃ちではトップウォーターも有効です。プロ実測ではオシアペンシル ソリッド 100HS(10cm/田代誠一郎・高知)、ソルティガ TGベイト 60g(ウォーリー真・尾鷲)、ガチペン 130/160(木下真・熊野灘 キハダ兼用)が定番。ベイトサイズに合わせ10cm前後のペンシルとシラスナブラ用60g前後のジグを揃えると対応力が上がります。
船長がナブラ(水面で小魚を追い回すボイル)を発見したら素早くルアーをキャストします。メタルジグ(30〜60g)はキャスト後にワンピッチジャーク→フォールの繰り返しで中層を探ります。ナブラ打ちではキャスト後の高速巻き(ハイスピードリトリーブ)が基本で、逃げるベイトフィッシュを模すアクションです。ポッパーやペンシルベイトは水面のスプラッシュアクションで群れを興奮させてバイトを誘います。フックが同乗者に刺さる事故は実際に多いため細心の注意が必要です。カツオはヒット後に猛烈に走るためドラグは事前に設定し、指でスプールを押さえての急ブレーキは指の火傷やラインブレイクの原因になるため禁止です。ソリッドリング+スプリットリングでルアーを接続し、スナップは使わない(カツオの引きで開くリスクがある)。
ナブラは短時間で消えるため、船長の合図で即座にキャストできる準備が重要です。ロッドを構えた状態でナブラの進行方向を読み、群れの前方にルアーを着水させます。ナブラの真ん中に投げると群れが散るため、ナブラの端から引いてくるイメージです。キャスト精度と飛距離の両立が求められ、オーバーヘッドキャストの練習を事前に行っておきます。
メタルジグ(シルバー系・ブルーピンク系)が基本で、水面ボイル時はトップウォーター(ポッパー・ペンシル)に切り替えます。メタルジグで反応がない場合はカラーチェンジ(シルバー→グリーンゴールド)やウェイト変更(40g→30g)を試します。ペンシルベイトのスキッピングアクションはトビウオの逃走を模し、カツオの捕食本能を刺激します。
ナブラが出ない時間帯はメタルジグでブラインドキャスト(見えない群れを探る)を行い、中層をワンピッチジャークで丁寧に探ります。ルアーサイズを落とす(40g→30g)、フォール主体のアクションに切り替えるのも有効です。鳥山の動きを注視し、ナブラが発生する前兆を見逃しません。