FISH GUIDE
「幻の評価の高い魚」と称される最大1.3m・50kg超に達する大型ハタ。
磯・船・ジギングで狙う釣り人の本格的なターゲットで、クエとのファイトは一生の記憶に刻まれる体験となる。
| 船 | |
|---|---|
| 春 | ○産卵前の荒食い個体もおり船からは比較的狙いやすい |
| 夏 | △深場の岩礁帯を電動リールで探れば夜間に狙える場合あり |
| 秋 | ◎全国的なベストシーズンで大型との遭遇率が急上昇する |
| 冬 | ◎深場の大型狙いに電動リールが活躍する好シーズンが続く |
適水温: 18-26℃
水温上昇に伴い越冬していたクエが浅場に戻り始める。3月は水温がまだ低く厳しいが、4〜5月は活性が上がり磯・船ともに狙い目となる。産卵に向けて体力をつけるための荒食い個体が出始め、まとまった釣果が期待できます。
6〜8月は産卵期で活性が低下し、深場に落ちる傾向が強いです。岸釣りはほぼ困難だが、船から夜間の電動リールを使った深場攻めでは散発的にヒットする。夕マズメ後の短時間が時合いで、辛抱強く粘れば大型とのドラマも生まれます。
9月頃から水温が低下し、クエの活性が一気に上昇する。荒食いシーズンに突入し、磯・船・ジギングの全釣法でアタリが増加する。特に10〜11月は年間特に良い釣果が期待できる時期で、全国から釣り人が主要フィールドに集まります。大潮の夕マズメ〜夜間が特に狙い目。
12〜2月は水温が最低になる時期だが、身質が特に良いに乗りクエの食味は年間特に良い。寒クエは超高級食用魚として市場でも特に良い値がつく。船クエ・磯クエ釣りともに活性は秋のピーク時より落ちるが、大型個体が岩礁帯に居着いており、まさに「大物との一期一会」を楽しめるシーズン。
北海道は水温が低すぎるためクエの生息域外。クエの生息北限は概ね本州中部(伊豆半島・紀伊半島以南)であり、北海道では船クエ・磯クエ釣りは期待できない。夏でも表層水温が18℃を超えることが少なく、クエが定着できる環境がない。
東北日本海側は水温が低くクエの生息域外。クエの生息北限は本州中部以南であり、東北では船クエ・磯クエ釣りの対象にならない。日本海の水温は黒潮の影響が届かず、通年でクエの適水温(18〜26℃)を下回ることが多く、定着できる環境にない。
東北太平洋側も水温が低くクエの生息域外。黒潮の影響が届きにくいため、クエは定着しない。親潮(寒流)の影響が強い三陸沿岸は岩礁帯が発達するが、適水温(18〜26℃)に達する期間が短く水温が低すぎて船クエ釣りの対象となる環境ではない。
北陸・上越は日本海に面するが水温が低くクエの生息域外。クエの北限の目安(伊豆半島・紀伊半島以南)より北にあるため船クエ・磯クエ釣りの対象にはならない。富山湾・若狭湾周辺では夏に水温が上昇するが、クエが定着する岩礁帯の環境と水温の条件が整わない。
関東本土(神奈川・東京・千葉)の沿岸はクエの分布域外で、磯クエ釣り・船クエ釣りともに成立しない。ただし伊豆諸島(八丈島・三宅島・伊豆大島)は黒潮の影響を直接受け、東海地域(伊豆半島)とともに東限のフィールドとして機能する。
八丈島への遠征釣行では磯クエ釣りで10kg超の実績が報告されている。
東伊豆・南伊豆・西伊豆の磯場で夏〜秋にシーズンが訪れる。紀南や九州に比べ魚影は薄いが、渡船利用の沖磯では5〜10kgクラスの実績がある。
伊豆諸島(八丈島・三宅島)では大型の実績もあり、遠征先として注目度が高まっている。なお、伊勢湾奥(名古屋港〜四日市)・三河湾・知多半島の伊勢湾内側はクエは生息しない内湾環境。
渥美半島太平洋側は御前崎方面と連続するが魚影は極めて薄い。
和歌山県串本・すさみ・白浜は「クエ釣りの聖地」として全国的に有名で、磯クエ釣りの本場。渡船利用の沖磯(潮岬周辺・枯木灘)が一級ポイントで15〜30kgクラスの大型の実績が豊富。
毎年50kg超のモンスターも報告される日本大型狙いのクエフィールド。大阪湾奥(大阪港〜堺泉北)・神戸〜明石・若狭湾はクエは生息しない内湾・日本海側の環境。
大阪湾南(泉南〜岬町)・播磨灘も岩礁帯に乏しくクエは狙えない。
山口県・島根県の日本海側磯場で散発的にクエが狙える。瀬戸内海(広島・岡山周辺)は内海の浅場が多く水温変動が大きいためクエは生息しない対象外エリア。下関・角島周辺の磯では石鯛・底物釣りの外道として10kg前後のクエが掛かることがある。専門に狙う釣り人は少なく、秋がシーズン。
高知県の磯場(足摺岬・室戸岬周辺)で磯クエ釣りの実績が豊富。太平洋側は黒潮の影響でクエの魚影が比較的濃く、10〜20kgクラスが狙える。愛媛県の宇和海側も磯クエの好ポイントで、佐田岬半島の沖磯が人気。
九州は日本評価の高いのクエ釣りフィールドが集中するエリア。五島列島・男女群島は30kg超・50kg超のモンスタークエの実績が最も多く、世界中のアングラーが憧れる聖地。玄界灘の離島、長崎・熊本・鹿児島の各海域でも磯・船・ジギングの全釣法で大型クエが狙える。