ショウサイフグの釣り方・タックル完全ガイド
小型のフグで「庶民のフグ」として親しまれる。船カットウ釣りが代表的な釣法で、トラフグより数が出やすく手返しの良さが魅力。秋は数釣り、春は白子シーズン。東京湾・三河湾が主要フィールド。
動画でわかる:ショウサイフグの釣り方
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船フグ(喰わせ釣り)の参考動画
ショウサイフグタックルで狙える他の魚
※ ショウサイフグと同じタックル構成で狙える魚種です
ショウサイフグの特徴・生態
釣り方
船からの「カットウ釣り」が代表的です。喰わせリグの下にカットウ針を付けた一体型仕掛けで、エサを食べに来たフグの体にカットウ針を掛けます。フグ専用竿やカワハギ竿(1.6〜2.4m、先調子)を使い、「ゼロテンション」でオモリを底に置いて繊細なアタリを「目で」取ります。東京湾・伊勢湾・大阪湾が主要フィールド。9〜11月は数釣り、5〜6月は白子狙いのシーズンです。
トラフグに似た外見を持つ小型のフグで、「庶民のフグ」として親しまれています。トラフグほど高価ではありませんが味は十分に美味しく、カットウ釣りで数釣りが楽しめるターゲットです。
生態と習性
水深10〜50mの砂泥底に生息し、適水温15〜22℃。秋〜春に浅場に接岸します。エビ・カニ・貝類・小魚を捕食する雑食性で、カワハギと同様にエサ取り名人です。トラフグより群れが大きく数釣りが期待できます。
食文化など
てっちり(ふぐちり)、空揚げ、一夜干し、みそ汁など様々な調理法で楽しめます。白子(精巣)は5〜6月が旬で小ぶりながら味わい深いです。フグ調理には免許が必要で、有毒部位の除去が義務付けられています。
地方名
東京湾では「ショウサイ」、名古屋では「ナゴヤフグ」、大阪では「メアカ」とも呼ばれます。
ショウサイフグのベストシーズン・釣れる時期
| 船 | |
|---|---|
| 春 | ○5-6月は白子シーズン。産卵前で白子が発達し、小ぶりながら味わい深い味わい。型は小さめだが食味良好 |
| 夏 | ×完全オフシーズン。高水温で深場に落ち、フグ船を出す船宿はほぼない |
| 秋 | ◎年間ベストシーズン。数釣り・良型狙いが楽しめる。水温低下で浅場に接岸し、群れも大きく手返しの良い釣りが魅力 |
| 冬 | △釣れるが数は出にくい。外見がトラフグと似ており区別が難しい時期。型は小さめで釣果はやや不安定 |
ショウサイフグの季節別攻略ガイド
春(3〜5月)のショウサイフグ釣り
5月〜6月は白子(精巣)が発達する時期で、小ぶりながら味わい深い味わいが楽しめます。産卵期は4〜6月で、産卵期後半(6月)は釣果が落ちます。
型は20cm前後が中心だが、白子目当てのアングラーには人気の時期。秋ほど数は出ないが、安定して狙えます。
カットウ釣りで喰わせ針+カットウ針の一体型仕掛けを使用です。
夏(6〜8月)のショウサイフグ釣り
高水温期(25℃以上)で深場(50m以深)に落ちているため、フグを狙う船はほぼないです。産卵期(4-6月)後で体力回復期に入り、釣果は期待できません。
水温低下を待つ時期で、秋のハイシーズンに備えます。夏はマダイ、シロギス、タチウオなど他のターゲットを楽しみます。
秋(9〜11月)のショウサイフグ釣り★ベストシーズン
9月〜11月は年間を通して最も釣りやすいシーズン。水温低下とともに浅場に接岸し、群れも大きくなります。
型は20-25cmが中心で、良型は30cm近いものも混じります。トラフグより数が出やすく、手返しの良い釣りが楽しめます。
カットウ釣りでじっくり狙います。
冬(12〜2月)のショウサイフグ釣り
12月〜2月は外見がトラフグと似ており区別が難しい時期。型は20cm前後が中心で、数は出にくいです。
トラフグ狙いの外道として釣れることも。2月後半から徐々に春の白子シーズンへと移行します。
カットウ釣りで狙うが、数釣りは期待できません。
ショウサイフグ釣りの地域別ポイント・攻略法
北海道
北海道は分布域外で、水温が低いため専門にショウサイフグを狙う遊漁船はない。ショウサイフグを専門に狙うなら本州(関東以南)への遠征を推奨する。フグ釣りを楽しむなら東京湾・伊勢湾が最適。分布域外につき詳細サブリージョンは設定していない。
東北(日本海側)
日本海側はショウサイフグの分布域外にあたり、水温・海底環境ともに生息条件を満たさない。専門の遊漁船は存在せず、フグ釣りを目的とするなら東京湾や伊勢湾への遠征が現実的。東北在住で船フグに挑戦するなら関東方面が最寄りのフィールドとなる。
東北(太平洋側)
太平洋側は分布域内だが、ショウサイフグ専門の遊漁船はほぼない。仙台湾・常磐沖で他のターゲット(ヒラメ・カレイ等)を狙う際にゲストとして混じることがある程度。ショウサイフグを本格的に狙うなら関東以南への遠征が現実的な選択肢となる。
エリア詳細(3件)+−
上越・北陸
上越・北陸エリアはショウサイフグの主な分布域から外れており、カットウフグ専門の遊漁船は運航されていない。新潟・富山・石川の釣り人がショウサイフグを狙う場合は、東京湾(金沢八景・大貫方面)か伊勢湾(師崎・豊浜方面)への遠征が必要。
関東
東京湾(大貫沖・竹岡沖・金沢八景沖)がショウサイフグ釣りのメインフィールド。都心からのアクセスも良く、シーズン中(9月〜11月)は多くのフグ船が出船。カットウ釣りが主流で、初心者にも丁寧に教えてくれる船宿が多い。相模湾でも出船があり、選択肢が豊富。
エリア詳細(11件)+−
東海
伊勢湾・三河湾がショウサイフグ釣りのメインフィールド。名古屋・静岡方面からアクセス良好。カットウ釣りが主流で、9月〜11月がベストシーズン。内湾で穏やかな海況が多く、初心者にも挑戦しやすい。地元では「ナゴヤフグ」とも呼ばれる。船宿も充実しており、秋の数釣りシーズンは人気が高い。
エリア詳細(13件)+−
近畿
大阪湾・明石海峡・紀伊水道周辺でフグ船が出船。消費地・大阪に近く、釣ったフグをすぐに料理店に持ち込むアングラーも多い。9月〜11月がシーズン。内湾から外洋まで幅広いフィールドが魅力。大阪では「メアカ」とも呼ばれ、庶民のフグとして親しまれる。カットウ釣りが主流で、初心者向けの船宿も充実している。
エリア詳細(10件)+−
山陰・山陽
瀬戸内海(広島・岡山沿岸)で秋(9-11月)に船フグが狙える。穏やかな内海で釣りやすい環境が魅力。船酔いの心配が少なく、ファミリーフィッシングにも向く。山陰(日本海側)は分布域外で魚影が薄く、専門に狙うには不向き。
四国
瀬戸内側で秋(9-11月)に船フグの実績あり。穏やかな内海で釣りやすく、初心者にも挑戦しやすい。愛媛・香川周辺の船宿が中心で、カットウ釣りが主流。船酔いの心配が少ないのも魅力。太平洋側は黒潮の影響で分布するが、専門船は少ない。
エリア詳細(5件)+−
九州・沖縄
玄界灘・有明海などで秋〜冬(9-1月)に船フグが狙える。温暖な気候でシーズンが長い傾向。福岡・北九州周辺の船宿が充実しており、カットウ釣りが主流。沖縄には分布しない。博多湾周辺は古くからフグ漁が盛んで、地元の釣り人にも人気のターゲット。有明海は内湾で穏やかな環境が魅力で、初心者にも挑戦しやすい。
エリア詳細(2件)+−
ショウサイフグの釣り方・おすすめタックル
ショウサイフグの船フグ(カットウ釣り)
専用タックルでショウサイフグの繊細なアタリを捉えるテクニカルな釣り。カワハギと同様に「ゼロテンション」でオモリを底に置き、「目で」アタリを取ります。トラフグより軽いオモリ(6-10号)で手返し良く数釣りが楽しめます。
関連動画
ショウサイフグ喰わせ+カットウ一体型仕掛けの仕掛け図
おすすめロッド
1.6-2.4m / 先調子(7:3〜8:2)
選ぶ理由
先調子(7:3〜8:2)のフグ竿を選びます。穂先の硬さがアタリを明確に伝え、鋭いアワセでカットウ針を掛けやすくなります。
カワハギ竿もオモリ号数・穂先の要件が共通しており、そのまま流用できます。
基準をつかむ代表候補
ここでは代表例だけを見て、方向をつかみます。基準を固める時は、上の CTA から rod / line の入口へ戻ります。
カワハギ竿が最適。オモリ6-10号対応で繊細な穂先を持ち、微細なアタリを取る釣り向き。カワハギ・フグ兼用で使える
おすすめリール
100-150番
選ぶ理由
小型ベイトリール100〜150番を使います。スプールを指で止めて「たるませアタリ」を察知する釣りなので、軽量で感度の良いモデルが向いています。
ノーマルギアで巻き上げが安定します。
基準をつかむ代表候補
ここでは代表例だけを見て、方向をつかみます。基準を固める時は、上の CTA から rod / line の入口へ戻ります。
基本の100番サイズ。軽量で感度が良く、初心者にも扱いやすい。
PE0.8-1号が余裕をもって巻けるサイズで、カワハギ・ライトアジ・メバル・タイラバなど幅広い船釣りに流用可能
おすすめライン
PE0.8-1号
選ぶ理由
PE0.8〜1号を使います。細い号数で潮受けを抑えるとショウサイフグの微細なアタリが穂先に出やすく、浅場でも操作感を失いません。
先糸やリーダーを1〜1.5m入れて根ズレと歯による切断を補い、マーカー付きなら棚変化も追いやすくなります。
リーダー
3-5号 12-20lb (1-1.5m)
選ぶ理由
フロロ3〜5号を1〜1.5m接続します。PE本線の根ズレ耐性を補いつつ、クッション効果で口切れも防げます。
3号が標準で、歯による切断が多い時は5号に上げます。
仕掛け
選ぶ理由
カットウ仕掛けはエサをついばむだけで飲み込まないフグに対し、喰わせ針で寄せて掛け針で素早くフッキングできる構造です。
底立ちを取りながら穂先の変化を見極めやすいのも利点です
ベストシーズン
秋(9-11月)
おすすめ時間帯
日中(8時〜15時)
おすすめポイント
水深10-50mの砂泥底、カジメ・ホンダワラなどの海藻帯周辺。冬は30m以深の深場へ。
釣り方のコツ
基本操作
カットウ釣りは仕掛けを底まで落とし、着底後に0.5〜1m巻き上げ(高さ出し)してからカーブフォールでゆっくり下ろすのが基本です。「ステイ → 小さな揺らし → ステイ」のサイクルを繰り返します。
カワハギと同様に「ゼロテンション」でオモリを底に置き、竿先を見つめてアタリを取ります。
タイム釣り(ショウサイフグの核心)
ショウサイフグ釣りで最も重要なのが「タイム釣り」。3〜5秒間隔で定期的に空アワセを入れる釣法で、アタリを「待つ」のではなく「引っ掛けにいく」のがポイントです。
活性が高い時は3秒間隔、渋い時は5秒間隔です。この規則的なリズムが誘いにもなります。
アタリの取り方
ショウサイフグのアタリは「ピリッ」「チョン」という微細なもので、竿先をじっと見つめて「目で」取ります。アタリは非常に小さく見逃しやすいため、感度の良い先調子の竿が必須です。
アタリを感じたら即アワセします。ハリス分程度の小さな動きで十分で、大きくアワセるとフグが散ってしまいます。
シャクリ方
シャクリ幅は20〜30cmでシャープに。大きすぎるとフグが散るので、コンパクトな動きを心がけます。浅場(5〜15m)の釣りなので、力を入れすぎるとエサが浮き上がってしまいます。
渋い時の誘い
活性が低い時は、竿をスーッと持ち上げてからゆっくり落とす演出が効きます。フワフワと軽く竿先でエサを揺らしてアピールし、その後ピタリと止めます。
「動」と「静」のコントラストが重要で、止めているタイミングでアタリが出ることが多いです。
カットウ針にはカエシがないのでバレやすいです。一定のテンションで巻き上げるのがポイントです。取り込みにはタモが必須です。
フグの歯は鋭く、指を噛まれると大怪我になります。素手で口元を持たないこと、喰わせ針を外すときはプライヤーを使いましょう。針にエサを付けるときにはオモリを掌に抱えること(針が大きく危ない)。
ショウサイフグの船フグ(喰わせ釣り)
胴突き仕掛けでエサを食わせて針掛かりさせる釣法。カットウ釣りと異なりフグがエサを食い込むのを待ってアワセるため、バラシが少なく安定した釣果が期待できます。
関連動画
フグ喰わせ仕掛け(胴突き式)の仕掛け図
おすすめロッド
1.5-1.8m / 先調子(7:3〜8:2)
選ぶ理由
先調子(8:2)のフグ竿を選びます。カットウ竿より穂先が柔らかめのものが有利で、食い込みアタリを弾かずに針掛かりさせやすいです。
1.5〜1.8mなら船上の取り回しもスムーズです。
おすすめリール
PE0.8-1号が150m巻けるもの(100-150番台)
選ぶ理由
100番のカウンター付きベイトリールを選びます。タナを数値で正確に管理でき、軽量なので繊細な操作がしやすいです。ノーマルギアなら巻き感度も良好です。
おすすめライン
0.8-1号
選ぶ理由
PE0.8〜1号を使います。
カットウ釣りと同じ号数で、水深10〜50mの浅場なら十分な強度を確保しつつ、低伸度でフグの繊細な食い込みアタリをそのまま穂先へ伝えられます。
カウンター付き小型ベイトでも扱いやすく、底取りと棚の再現もしやすい太さです。
リーダー
2-3号 8-12lb (1m)
選ぶ理由
フロロ2〜3号を1m接続します。PE本線だけではフグの鋭い歯や海底との擦れに弱いため、先端をフロロにすることで切断リスクを抑えられます。
喰わせ釣りでは2号で食い込みを優先し、歯切れや根ズレが増える日は3号へ上げて対応します。
枝ス側との号数差も付けやすく、仕掛け全体のバランスも保ちやすくなります。
基準をつかむ代表候補
ここでは代表例だけを見て、方向をつかみます。基準を固める時は、上の CTA から rod / line の入口へ戻ります。
仕掛け
選ぶ理由
胴突き仕掛けはオモリで底を安定して取りながら、枝スに付けた餌を自然に漂わせられるので喰わせ釣りに向きます。
底の起伏を拾いやすく、前アタリから本アタリまで穂先で追いやすいのも強みです
ベストシーズン
秋(9-11月)
おすすめ時間帯
日中(8時〜15時)
おすすめポイント
水深10-40mの砂泥底。カットウ釣りと同じポイントで併用可能。船長指示のポイントが基本。
釣り方のコツ
基本操作
胴突き仕掛けにアサリやエビをセットし、底付近に落として待つ釣法。着底後にオモリを底に置き、竿先をやや持ち上げて仕掛けをピンと張った状態を維持します。
フグが寄ってくるとエサを齧り始めるため、竿先に「コツコツ」「モゾモゾ」という微細な振動が伝わります。
カットウ釣りと異なり、このアタリを感じても即アワセせず、フグがエサを口に含んで引き込むまで待つのが喰わせ釣りの核心です。
アタリと食い込み
フグの前アタリは竿先がわずかに揺れる程度で非常に繊細。前アタリの後、竿先がクンと引き込まれる「本アタリ」が出たタイミングで合わせを入れます。
食い込みを待つ時間は活性によって異なり、高活性時は前アタリから1〜2秒、低活性時は3〜5秒ほど送り込みます。送り込みすぎるとエサだけ取られるため、フグの活性を見極める経験が釣果を分けます。
誘いのテクニック
フグの反応が薄い時は、仕掛けを50cm〜1mゆっくり持ち上げてからフワリと落とす「リフト&フォール」でエサを動かして興味を引きます。底に着いたらステイし、フグがエサに寄るのを待ちます。
仕掛けをそっと横にズラす「ズル引き」も、砂泥底のエビやカニが逃げる動きを演出して効果的です。誘いの間隔は30秒〜1分が目安で、頻繁に動かしすぎるとフグが警戒します。
注意事項
ショウサイフグは肝臓・卵巣・皮膚にテトロドトキシンを蓄積しており、自己判断での調理は食品衛生法違反かつ致命的な中毒の原因となります。
釣ったフグは必ずふぐ調理師免許を持つ専門業者に身欠き処理を依頼することです。フグの歯は鋭く指を噛まれると深い切り傷になるため、針外しにはプライヤーを使い素手で口元を触らません。
ハリス切れが頻発するため予備仕掛けは5セット以上持参します。カットウ仕掛けとの併用ルールは船宿ごとに異なるため事前確認が必須です。
エサの鮮度が釣果に直結するため、齧られたエサはこまめに交換し新鮮な状態を維持します